Googleの新サービスSite Kitがこれからのサイト管理を変える

新サービスSite Kitを使いこなそう


IT関連の大企業と言えば、どのような企業を思い浮かべるでしょうか。
ソフトウェアでいえば、Microsoft社やApple社、ハードの面においてはRICHO、携帯キャリアでいえばsoftbank、広告で言えば電通など様々な企業が挙げられることでしょう。
そのような中でも、インターネットの検索エンジンと言えば、Yahoo!やGoogleを思い浮かべるのではないでしょうか。
特にGoogleは、インターネット関連の事業としては、最大ともいえるようなユーザーのシェアを持っており、Googleの検索エンジン上で上位表示を目指している企業は山のようにいるでしょう。
そんなGoogleは、様々なサービスを展開しており、IT企業ということもあって、その展開は素早く、その速さについていくことがやっとというマーケターも多いでしょう。
Googleの売上の多くは「広告収入」となっていますが、その広告収入を得るために、Googleはユーザーに視点を当て、ユーザーの満足を得ることが出来れば、そのあとに売上はついてくるという考え方です。
そういった考えの元、多くのサービスを展開していますが、最近「Site Kit」というサービスを展開し始めました。
Googleが新しいサービスを展開するたびに多くのマーケターがアンテナを張っており、世の中のマーケティングに影響を与えています。
今回は、そんなGoogleの新しいサービス「Site Kit」についてご紹介していきます。

GoogleのSite Kitとは?


Googleが始めた「Site Kit」とはどのようなサービスなのでしょうか。
これまで、多くのサービスを展開してきたGoogleですが、そのほとんどはユーザーがインターネットを利用して広告を出稿したり、サイトを分析したりするツールでした。
つまり、企業や個人がインターネットを利用して商品やサービスを販売したり紹介したりするために必要なものをGoogleは提供し続けています。
今回のSite Kitもまた、ユーザーにとって有益なサービスと言えるでしょう。
では、実際どのようなことが出来るサービスなのか、見ていきましょう。

Site Kitで何が出来る?

Site Kitというサービスを利用して、我々マーケターはどのようなことが出来て、どのような利点があるのでしょうか?
まず、Site Kitで出来ることは、サーチコンソール、アナリティクス、アドセンス、ページスピードインサイトを一括で表示することが出来るということです。
サーチコンソールやアナリティクスなど、Webサイトを運用している企業であれば、どのようなマーケターでも利用したことがあるようなツールが、まとめられて一括表示できるということは、それぞれのツールを見て回らなくてもよくなるため、マーケターにとってはうれしいサービスと言えるでしょう。
通常、Webサイトを運用したりECサイトを運用したりしている企業のマーケターは、自社のサイトを分析するために、ページの読み込み速度を確認する際にページスピードインサイトを確認したり、サイトへの流入者のキーワードを確認するためにサーチコンソールを利用したり、サイトに訪れたユーザーの行動分析にアナリティクスを利用したり、広告の確認をする際にアドセンスを利用したりと、同じGoogleのサービスでもそれぞれのツールの中に入る必要があり、その作業を中心に行っているマーケターは、ツールを行き来するために、ブラウザを3,4つ立ち上げて画面上に表示している方もいるでしょう。
それらがまとまって表示させることが出来るのが、Site Kitです。

Site Kitで扱える機能

次に、Site Kitで扱える機能について見ていきましょう。
これからもっと、増えると思いますが、現段階では、以下の様なサービスが一括利用できるようになっています。

・サーチコンソール
・アナリティクス
・アドセンス
・ページスピードインサイト
・タグマネージャー
・オプティマイズ

これら一つずつのサービスについて、実際にどのようなことが出来るサービスなのかをおさらいしておきましょう。

サーチコンソール

サーチコンソールは、Google Search Consoleという名前のサービスで、Googleの解析サービスとしては、Googleアナリティクスが有名ですが、マーケターなら使うべきサービスはサーチコンソールと言えるでしょう。
サーチコンソールで出来ることは、「リンク元のチェック」「内部リンクチェック」「インデックスステータスの確認」「クロールエラーのチェック」など様々なものがありますが、その中でもクロールエラーのチェックやインデックスステータスの確認などは、サイト運用者にとってとても重要な機能と言えるでしょう。
サイトを運営している中で、良いコンテンツを作ったと思っても、Googleが認知してくれなければ検索エンジンには反映されません。
そのため、Googleにインデックスされる必要がありますが、そのインデックスの状態に問題がないかどうかを確認する上では、サーチコンソールはとても便利なツールと言えるでしょう。
マーケターにとってサーチコンソールは無くてはならないツールの一つです。

アナリティクス

アナリティクスは、Google Analyticsというツールで、一般的に、WebマーケターじゃなくてもWebサイトの運用に関わったことがある方なら知らない人はいないでしょう。
先ほどご紹介したサーチコンソールよりも有名で、サイト解析と言えばアナリティクスと考えている方も多いでしょう。
アナリティクスで出来ることは、大きく分けて3つあります。
・ユーザーの属性が分かる
・ユーザーの動きがわかる
・サイトの成果が分かる
この3つの部分において、アナリティクスは長けていると言えるでしょう。

ユーザーの属性が分かる

まず、ユーザーの属性が分かるという部分においては、ユーザーがどの地域にいるのか、どのようなデバイスを利用しているのか、どのブラウザを利用しているのかなどの基本情報がわかります。
そのため、Windowsを使っているユーザーが多いのか、Macを利用しているのかなどが把握できます。

ユーザーの動きがわかる

どこからきて、どこにいったのかというユーザーの動きが見えることも、アナリティクスの強みです。
ユーザーの動きが見えることで、改善するべきサイトがどこなのか、仮説を立てて改善することが出来ます。

サイトの成果が分かる

サイト自体の成果が見えます。
最終的なゴールはコンバージョンです。
個のコンバージョンに至ったかどうかをアナリティクスでは判断することが出来るため、アナリティクスを利用することによってサイトの成果が見えると言えるでしょう。

アドセンス

次にアドセンスですが、Google AdSenseは、アフィリエイトという広告収入を得る仕組みです。
サイトの中に広告を貼ることでサイトを訪れたユーザーに向けて広告表示し、興味のあるユーザーが広告主のサイトを訪れたり商品の購入に繋がったりすると、そのサイトの運営者に収益が入るという仕組みです。
このアドセンスは、多くの企業も利用しており、サイト運営をして収益を上げるためには必要なツールと言えるでしょう。

ページスピードインサイト

ページスピードインサイトとは、マーケターの方でも知らない方が多いかもしれません。
Page Speed Insightというサービスで、それぞれのWebサイトを解析することによって、そのサイトが持つ表示速度や、その表示速度にどのような問題や改善点があるかを指摘してくれるツールです。
マーケターの方でも知らない方がいるようなサービスですが、操作は簡単でGoogleのアカウントを持っていれば使いかたは簡単です。
表示速度を上げることはGoogleも望んでいることなので、マーケターとしては、このツールを利用してサイトの表示速度を上げることは必要な業務と言えるでしょう。

タグマネージャー

サイト運営している中で、タグの管理は大変な仕事の一つでしょう。
Googleが提供しているGoogle Tag Managerを利用することで、これまで大変だったタグの管理が一括管理でき、タグの状況を把握するのが難しかったマーケターの方や、タグの追加や削除が大変だと思っていた方、コンサルなどに現在のタグ状況を伝えるのが難しいという場合にも、タグマネージャーを利用することでタグを一元管理でき、運用が楽になるサービスとなっています。
そのようなツールをGoogleは提供していますが、サイトを運用するマーケターやサイト運営者にとっては欠かせないツールとなっています。

オプティマイズ

Googleが提供しているサービスの中でも、オプティマイズはあまり知られていないサービスの一つです。
Googleアナリティクスと連動して管理画面からABテストを実施できるサービスで、オプティマイズを利用することによってABテスト用のパターンをいくつも作ることが可能です。
本来はABテストを実施する際にはWebデザイナーとマーケターとディレクターなどが話し合い、デザイナーの力を借りてABテストのデザインを考えたりしますが、オプティマイズを利用することによって、WebデザイナーがいなくてもABテストのパターンが作れるため、効率的なサイト運営をすることが出来ます。

これまで利用していたサービスと何が違う?


ここまで、それぞれのGoogleのSite Kitで扱える機能についてご紹介してきましたが、これまでもGoogleのサービスを利用すれば、同様なサービスを利用することが出来ました。
では、Site Kitを利用することで、どのような違いがあるのでしょうか。

これまでは個別に利用していた

Site Kitを利用することで、これまで個別で利用していたサービスを一元管理して一つの画面で利用することが出来るようになりました。
オプティマイズなどはアナリティクスと連携して利用していたり、サーチコンソールもアナリティクスと連携していたりしましたが、これまでは、個別の連携で行われてきており、それぞれがまとまってサービス利用するということはありませんでした。
Site Kitが利用できるようになったことで、これらのバラバラの機能が一つのまとまった機能として利用することが出来るようになったため、マーケターやサイト運営者にとってはあちこち見るような行動をせずに管理できるため、楽になったと言えるでしょう。

WordPressと連動するようになった

何よりも大きく違う点としては、WordPressと連動するようになったことです。
WordPressのプラグインの中にSite Kitが存在するため、一つのWebサイト構築ツールにGoogleが連動するサービスを作ったことは、これまでにないことであり、珍しいことと言えるでしょう。
それだけ、現在ではWordPressとGoogleは連携していると言えるのではないでしょうか。
WordPressを利用しているユーザーにとっては、利用したいサービスのひとつとなるはずです。

Site Kitを利用する流れ

次に、Site Kitを利用する流れについて見ていきましょう。

Site Kitのプラグインのダウンロード

まずは、Site Kitのプラグインをダウンロードします。
ダウンロードするためには、Site Kitのサイトにアクセスして、プラグインのZipファイルをダウンロードしましょう。
そして、ダウンロードした後は、手動でWordPressにアップロードしてインストールを行います。

Search Consoleとの連携

WordPressにアップロードして、インストールを完了したら、次にそれぞれのサービスと連動させていきましょう。
順番は特にありませんが、まずはサーチコンソールから連動していきます。
まずは、インストール後にSite Kitのセットアップ画面に移行しますので、Googleアカウントと連動するためにClient IDを登録します。
そして、Google CloudのプロジェクトIDを作成していきます。
進んでいくと、Googleアカウントとの連携画面となり、サーチコンソールとの連動が完了します。

Page Speed Insightsと連携

続いて、Google Page Speed Insightsと連携します。
連携させるためにはAPIキーが必要となるため、コピーして貼り付けると良いでしょう。
一連の作業の中でPage Speed Insightsと連携できるため、ここはすぐに終わるでしょう。

Googleアナリティクスと連携

Page Speed Insightsと連動することによって、すぐにアナリティクスとも連携が出来ます。
Page Speed Insightsを先に連携させていない場合には、アナリティクスから連携することになりますが、どちらからやっても既にサービスを利用していた場合には、設定は難しくないでしょう。
しかし、新しくリリースしたばかりのサービスのため、連携の方法など情報が少なかったり、画面が新しくなったりと大変な思いをすることがあるかもしれませんので、事前にそれぞれのサービスを使っておくことで、Googleアカウントで連携しやすくなるでしょう。

Googleアドセンスと連携

次に、Googleアドセンスを利用している場合には、Googleアドセンスとも連動しておくと良いでしょう。
サービスを利用している場合には、Googleアカウントにログインして連携を許可することですぐに連動することが出来るため、ここでは難しい操作などはないでしょう。

Site Kitは日本語に出来る?

Site Kitは、日本語対応はまだしていないようです。
まだGoogleとしてもリリースしたばかりのサービスのため、試行錯誤を繰り返しながら良いサービスになっていくと思いますが、Googleもまだまだ手探りなところは否めません。
しかし、WordPressと連動するなど、これまでの試みでは見られなかった新しいGoogleのサービスとなるため、今後の展開が楽しみなサービスと言えるでしょう。

今後は他のサービスにも展開?


GoogleはWordPress以外にも様々なサービスと連動すると言われており、その代表的なものには、WIXやSquarespace、アメーバブログなどが挙げられています。

WIX

WIXとは、イスラエルの企業が制作したホームページ制作ツールで、WordPressと同じようなサイトを構築するためのツールです。
素人でも簡単にWebサイトが構築できるということで、数年前に日本でも流行し、多くのサイトがWIXにて制作されました。
このWIXにもGoogleは連動するサービスを検討していると言われており、このようなWeb制作ツールにGoogleは注目し、連携を図ってサイト運用しやすいサービスを展開しようとしているようです。

Squarespace

SquarespaceもWIXと同じようなサービスで、Webサイトを構築するためのツールです。
ドラッグアンドドロップでサイト構築が出来るものとして、日本以外でも多くのユーザーを持っており、このようなサービスにGoogleは注目しているようです。
CMSのサービスは多く存在し、有料のモノや無料のものなど様々ですが、サイトが多くなることでGoogleの収益は上がるため、優良なサイトが多く存在するように、様々なサービスとの連携を図っていくようです。

アメーバブログ

最後に、アメーバブログです。
アメーバブログにもGoogleは注目しており、アメーバブログとの連携をGoogleは考えているようです。
そのようなサービスがいつ生まれ、どのようなサービス連携をするのかは不明ですが、多くのユーザーを持つサイト構築サービスや、ブログ構築サービスなどは、今後Googleの動き次第で大きく飛躍していく可能性もあるのではないでしょうか。

まとめ

ここまで、Googleが提供しているSite Kitという新しいサービスについてご紹介してきました。
Googleが他のWeb制作ツールと連携して何かをしているということは今まで見られなかったため、これからは革新的なサービスが展開されるのではないでしょうか。
これまで当たり前だったと思っていたことや、実現しないと思っていたことは、IT業界では覆されるものもおおいため、これからのGoogleやその他のWebサイト制作ツールを展開している企業にも注目していきたいところです。