デジタルキュレーションは有能か?現在のGoogleにも評価があるのか

デジタルキュレーションとは?新時代のデジタルマーケティング


時代の流れとともに様々なサービスや商品が生まれ、その時代ごとに消費者のニーズも異なっています。
特に、現代においてはインターネット環境が整い、技術が進化したことで目まぐるしく人々を取り巻く環境は変化しています。
マーケティングにおいても同じく、戦略や手法は日々変化しており、つい最近まで利用されていた手法が既に古いものとして使われなくなっていくなど、デジタル時代のマーケティングは常に変化を求められています。
そんな中でも、Googleの検索エンジンにおけるオーガニック検索の順位は、いつも上位を狙うことが求められており、多くのキーワードで上位表示を狙いたい企業がほとんどでしょう。
そんなオーガニック検索での上位を目指すための数年前から利用されている手法として「キュレーションサイトの構築」というモノがあります。
ここでは、デジタルキュレーションはいまでも有能か?という部分についてご紹介していきたいと思います。

デジタルキュレーションとは?


デジタルキュレーションとはそもそもどのようなものなのでしょうか?ここではキュレーションについて見ていきましょう。

キュレーションとは?

キュレーションとは、元々の語源が「キュレーター」つまり博物館や美術館での管理者を意味しています。
キュレーターと呼ばれる管理者が、情報をまとめて管理するという意味を持っており、キュレーターを多く集めたサイトをキュレーションサイトと呼んでいます。

デジタルキュレーションとは

デジタルキュレーションとは、デジタル情報をまとめて整理し、ユーザーに向けて整理された情報を発信しているキュレーターが作っているページをまとめているサイトをデジタルキュレーションサイトと呼んでおり、キュレーションの言葉そのものが、キュレーションサイトが生まれたことによって世に出てきた言葉と認識して良いでしょう。
デジタルキュレーションは、キュレーターと呼ばれる登録されているユーザーが独自の視点から情報やニュースなどをまとめ、それぞれインターネット上にバラバラに配信されている情報をまとめているサイトのことです。
それぞれ1ページごとに情報が凝縮され、簡潔にまとめられているため、ユーザーは特定の情報について、そのページを見ることでまとめ読みをすることが出来るため、情報収集に時間をかけたくないという消費者が多い現代社会に合っているサービスと言えるでしょう。

デジタルキュレーションの特徴

キュレーションサイトの特徴を見ていきましょう。

個々のユーザーによって成り立っている

キュレーションサイトの特徴の一つとして、個々のユーザーで成り立っているという特徴があります。
個々のユーザーで成り立っているというのは、ユーザー一人一人が作るコンテンツによってサイト内のページが増え続け、サイト管理者が記事投稿しなくても勝手に記事が増えていくというものです。
一般的には企業に勤める社員スタッフが自社サイトのブログなどの記事を書くことが一般的ですが、キュレーションサイトは自社の社員スタッフが記事を書くのではなく、一般ユーザーがアカウント登録し、それぞれが自由に記事を書くことが出来るというサービスとなっているため、利用するユーザーが増えれば増えるほど、記事の数が多くなり、それをみるユーザーも多くなるという流れになります。
例えば、1人のユーザーが1日3記事投稿した場合、ユーザーが100人いたときに、1日に300記事が生まれるというものになります。

インセンティブがある

デジタルキュレーションサイトの特徴の一つに、記事を投稿するたびにユーザーにはインセンティブが入るという仕組みになっています。
利用するサービスごとに金額や仕組みは異なりますが、一般的にはユーザーが作成したページの閲覧数ごとにポイントが付与され、そのポイントがたまるとお金として銀行に振込されるというモノになっており、企業に勤めながら副業として記事投稿し、お金を稼ぐという方も多くなっています。
このインセンティブ制度があることで、ユーザーは多くの記事を投稿し、サイト内の記事がどんどん増えていくという仕組みになっています。

拡散されやすい

キュレーションサイトは拡散されやすいのが特徴で、特に話題にあるニュースが出たときに、その情報をまとめているまとめサイトはTwitterなどで共有され、拡散されることが多くなっており、情報を拡散させたい場合や、閲覧数を増やしたい場合にはSNSと連携して世の中に広く公開していくことが可能なサービスです。

デジタルキュレーションが求められる背景


次に、デジタルキュレーションが世の中に求められる背景についても見ていきましょう。

情報収集を素早く行いたいユーザーが多くなった

キュレーションサイトが求められるようになったのは、Googleが進化し情報収集がユーザーにとって価値のあるコンテンツを容易に届けられるようになったことで、ユーザーにとってはそれが当たり前となり、いつでもどこでも自分の知りたい情報が手に入るという社会になったことが背景に挙げられます。
インターネット環境が整備され、デバイスが進化したことで、どこにいてもものの数秒で情報を手に入れることが出来るため、いかに短い時間で情報を得られるかということがポイントになってきました。
そのため、情報がまとめられているサイトは重宝され、ユーザーから求められるようになってきました。

副業が手軽にできるようになった

昔の副業のイメージは、家でモノを作るなど、1個5円ほどの内職をするということが一般的でしたが、現代においてはインターネットを利用して、ただ情報をまとめるだけでお金が入ってくるという誰でも簡単にお金を稼ぐことが出来るようになったため、その仕組みを利用してお小遣いを稼ぐという人が増えたことも、キュレーションサイトが求められるようになった一つの要因と言えます。

Googleが評価した

Googleは常にユーザーのことを考え、ユーザーにとって有益と判断できるサイトを検索エンジンの中で上位表示しています。
そのGoogleの検索エンジンで、上位にキュレーションサイトが多くなったことで、ユーザーからも求められていることが明確になり、Googleからも認められているサイトとして、世の中の経営層やマーケターの方々、その中でも大企業が多くのキュレーションを作り出したことが世の中にキュレーションサイトを多く生んだ要因と言えるでしょう。

デジタルキュレーションの代表的なサービス

ここからは、世の中で多くのユーザーを持つ代表的なキュレーションサイトについて見ていきましょう。

NAVERまとめ

キュレーションサイトの代表格として名前を外せないのは「NAVERまとめ」です。
NAVERまとめは、インセンティブ制度で多くのユーザーの支持を集め、膨大な数の記事を世の中に生み出しています。
一時期、Googleの検索エンジンで、検索をすると検索結果の上位には必ずNAVERまとめのサイトがあるほど検索結果の上位を埋め尽くしていました。
そのため、NAVERを閲覧するユーザーが増え、NAVERのまとめ作成だけで生活するというユーザーもいるほどでした。

グノシー

グノシーはテレビコマーシャルなどでもその名前を聞いたことがある人が多いと思いますが、グノシーもキュレーションサイトとして有名なサービスです。
2011年10月にサービスを開始し、ニュースまとめサイトとして多くのユーザーを獲得しており、現在ではアプリなども配信しています。情報をまとめるというだけではなく、ニュースという視点に絞って情報をまとめているため、ニュースを見たいユーザーはグノシーを利用するというキュレーションサイトの中でも特徴を持たせたサービスです。
そして、その特徴から利用するユーザーの多くは会社員となっており、ニュースをまとめ読みしたいというニーズを満たしているサービスです。

MARY

MARYは、キュレーションサイトの中でも「女の子」向けのサービスとなっており、ファッションやメイク、女性ならではの悩みやダイエットなど、ユーザーを女性に絞ったキュレーションサイトで、ターゲットを明確にしているキュレーションサイトです。
不特定多数のユーザーを狙うのではなく、特定のユーザーをターゲットにすることでまとめる情報にもペルソナ設定を立てやすく、見ているユーザーも自分向けの記事として読みやすいものが多くなっています。
また、サイトのデザインも女の子向けのデザインとなっているため、ターゲットを明確にしていることでコンセプトがしっかりしているサイトとなっています。

Retty

Rettyは、グルメに特化したキュレーションサービスで、「焼肉」「寿司」など、食べ物や飲み物などの飲食店を紹介しているキュレーションサービスとなっているため、そのようなキーワードで検索した場合には、上位にRettyのサイトが表示されることが多く、グルメを求めているユーザーに情報提供するサイトとして多くのユーザーに閲覧されています。

デジタルキュレーションは今も有能?

デジタルキュレーションは一昔前までは多くのキーワードで上位表示されていましたが、現在ではどのようになっているのでしょうか。

昔はどんなキーワードでもNAVERが多かった

一昔前までは、どのようなキーワードでもNAVERまとめなどが表示され、上位に食い込んでいました。
そのため、情報を得ようとしたときにNAVERまとめにて情報収集することも多く、NAVERだけではなく多くのキュレーションサイトが上位表示されていました。

一時期、問題になったキュレーションサイトも

一方で、数年前に問題になった「ウェルク」というキュレーションサイトでは、医療に関する記事において、科学的に証明されていない内容などが多く掲載され、特にがんに関する間違った記事が掲載され、ユーザーに間違った情報を提供しているということで問題になりました。
このウェルクはサイトの運営が停止し、サイト自体が無くなる事態となりました。
このことから、キュレーションサイトが問題視され、多くのキュレーションサイトがGoogleの検索エンジン上から順位を下げられ、価値のあるコンテンツとしては認められなくなりました。

検索結果はどうなっている?

現在の検索結果はどのようになっているのでしょうか。
■「白髪 悩み」で検索した場合の結果

このように、NAVERの記事が2番目に来ていました。
■「おなか 痛い」で検索した場合の結果

一方で、「おなか 痛い」などで検索した結果としては、NAVERの様なまとめサイトではなく、病院などのサイトが上位に表示されるようになり、医療系に関しては、現在はまとめサイトは出てこなくなっているようです。

キュレーションサイトを利用したマーケティング

企業において、キュレーションサイトを利用してマーケティング活動は出来るのでしょうか。

自社のサービスや商品をまとめる

自社のサービスや商品をまとめた記事を載せることで、まとめサイトの1ページとして掲載され、情報発信をすることは可能です。
しかし、その場合には、ステルスマーケティングになる場合があるので注意が必要です。
あくまでも、そのジャンルの商品やサービスを取りまとめているという内容であれば良いですが、一つの商品に的を絞って情報をまとめることは、ユーザーにとって価値のないコンテンツになりやすいため、主観的な視点で記事を作成するのではなく、あくまでも客観的な視点が必要となります。

専門的な知識を発信する

例えば、自社サイトの中でブログなどを利用してキュレーションサイトの様な情報まとめを発信することも可能です。
英会話スクールなどのスクールを運営している企業が、日常英会話に関する情報をまとめているブログを発信したり、旅行でのポイントや、外国人が集まるバーを紹介したり、まとめサイトとしても楽しめるようなブログを発信することによってキュレーションサイトの様な役割を持つことも出来ます。
しかし、その場合は記事を執筆するユーザーはスタッフとなるため、記事の数が限られてきますたが、不特定多数のユーザーに記事を書いてもらうためには、運用管理をしっかりと体制づくりしなければ難しいでしょう。

Googleの検索順位の考え方


最後に、Googleの検索エンジンの検索順位の考え方を見ていきましょう。

文字数やドメインの権威は関係ない

Googleの検索順位は、キュレーションサイトだから良いということや、サイトのドメインに権威があるからとか、文字数が沢山あるからというような簡単な基準ではなく、200ものアルゴリズムの中で検索順位が決められているため、キュレーションサイトだからという強みはありません。

コンテンツが充実していることが重要

Googleが求めているものはユーザーにとって価値のあるコンテンツです。
つまり、そのサイトを見ただけでユーザーが満足をし、次の行動に進められるようなサイトに価値を感じており、そこにはコンテンツの数などは関係ありませんが、ユーザーを満足させるという意味ではコンテンツが充実していることは有利と言えるでしょう。
ユーザーが満足するような記事がたくさん掲載されている場合には、多くのユーザーから指示され、閲覧するユーザーも多くなり、ユーザーにとって価値のあるコンテンツとなり、結果的にGoogleからの評価も高まるでしょう。

なによりもユーザーにとって価値があることが重要

とにかく、Googleはユーザーが第一です。
ユーザーのことを考え、ユーザーに価値があるものを提供することが、Googleの検索エンジンへの対策となるでしょう。
それは、キュレーションサイトであっても、普通のサイトであっても同じことです。

つまり、キュレーションでもそれ以外でも有利不利はない

Googleはキュレーションサイトであっても、コーポレートサイトであっても、検索結果の順位を上げたり下げたりはしません。
コンテンツが充実しており、価値があるものを上位表示しているため、一つのコーポレートサイトが上位に上がることもたくさんあります。
しかし、その一方で、多くの記事が執筆されているキュレーションサイトでは、多くのキーワードで上位表示をすることが見込めるため、一つ一つのコンテンツがとても優秀な記事が多い場合には、多くのキーワードで上位表示が見込めるでしょう。
一つ一つのコンテンツがターゲットとするユーザーにとって価値のあるコンテンツとできた場合には、キュレーションサイトは最強のサイトと言えるでしょう。

まとめ

ここまで、デジタルキュレーションについてご紹介してきました。
キュレーションサイトは一時期Googleの検索結果の上位を占めていましたが、今ではコーポレートサイトなども上位表示されており、一概にキュレーションサイトだから上位表示されるということは無さそうです。
その一方で、まだまだキュレーションサイトはユーザーにも求められているため、キュレーションサイトを企業のマーケティング活動に利用することも視野に入れると良いでしょう。