実店舗を持っているなら知っておきたい「SoLoMoマーケティング」

スタバもドミノも使ってる!SoLoMoマーケティング


スマートフォンユーザーと、SNSなどのソーシャルメディアが増加した現在では、ウェブ上でクーポンを発行して実際にお店に来てもらう方法や、SNSなどで注目を集めて商品やサービスの認知度を集める方法など、さまざまなデジタルマーケティングの方法があります。デジタル技術の進化に伴い、新しいマーケティングの方法が注目を集めています。そこで、この記事では、SoLoMoマーケティングをご紹介します。

SoLoMoマーケティングってなに?


SoLoMoマーケティングのSoLoMoの言葉の由来は「ソーシャル(Social)」「ローカル(Local)」「モバイル(Mobile)」の3つの単語の頭文字2文字から名付けられた言葉です。

Soとは

Soは「ソーシャル(Social)」という言葉が由来となり、意味は「ソーシャルメディア」から来ており、TwitterやFacebookのSNSをはじめ、食べログやじゃらんといったウェブサイトを含んだソーシャルメディアを指します。

Loとは

Lo「ローカル(Local)」という言葉が由来となり、実在する実店舗で利用できる商品やサービスから得られる顧客体験を指します。商品やサービスの品質が高ければ、自然とSoの要素であるソーシャルメディアも盛り上がり、集客に効果的だといえるでしょう。

Moとは

Moは「モバイル(Mobile)」、つまりスマートフォンを指します。スマートフォンで利用できるアプリ、機能としてのカメラや位置情報、QRコードリーダー、おサイフケータイ機能(NFC)などが使われることが多くなっています。
それぞれを組み合わせることによるデジタルマーケティングとなります。具体的にはユーザーがスマートフォン(Mo)で、TwitterやFacebook、食べログなどのソーシャルメディアを使って(So)、実際の店舗に来訪し、商品やサービスを利用(Lo)するというものです。ユーザーはスマートフォンには位置情報を使って近くのお店を検索することや、飲食店の場合ではお店側はユーザーへクーポンを送信することで、集客を行っています。

SoLoMoマーケティングを活用すべき事業

SoLoMoマーケティングは、様々な事業で利用することができますが、特にスマートフォンのカメラ、位置情報、バーコードリーダー、おサイフケータイ機能(NFC)機能を上手使うことのできる事業は相性が良いでしょう。

実店舗を持つ企業

SoLoMoマーケティングは実店舗を持つ企業におすすめできます。
SoLoMoマーケティング自体、ソーシャルメディアとローカルを結ぶためにスマートフォンが現れてだんだんと浸透してきた方法です。各種ソーシャルメディアは、スマートフォンから常に接続されており、写真や動画、口コミなどでSNSへシェアされるようになりました。シェアされた情報は、即時に拡散され、さまざまなユーザーに届きます。
一方店舗は、ソーシャルメディアを通じてユーザーにクーポンを配布することや会員登録をしてもらうことでユーザーの情報を管理し、定期的なメール配信、割引のご案内などを行い、集客を行うことができます。
店舗側は、SNSでクーポン配布やイベント、セールといったソーシャルメディアならではの案内ができると、ユーザーもシェアしやすくなり、結果的に集客や認知度向上へつながるでしょう。
また、カーナビで得られる位置情報を利用し、ニーズの緊急度が高いガソリンスタンド、なくてはならないものの修理……例えば水道や電気の修理や工事といった、緊急度の高いものについては、相性が悪いです。
ソーシャルメディアを利用するユーザーは、じっくりとスマートフォンで検索をしてから、購入やサービスの利用に踏み切ります。検討の必要がない商品やサービスは、あまり向いていないといえるでしょう。

O2Oマーケティングとの違いは?

SoLoMoマーケティングと似ているマーケティング方法としてO2Oマーケティングというものがありますので、ご紹介します。SoLoMoと合わせて活用することで集客の効果が向上する場合もあります。

O2Oマーケティングとは?

O2Oマーケティングとは、ウェブ上での活動を実店舗(飲食店や服屋など)の集客や購買にマーケティングの方法です。
O2Oは「Online to Offline」の略で、ウェブ(online)から実店舗(offline)または、実店舗(offline)からウェブ(online)への顧客に商品やサービスの利用・購買の促進を誘導するマーケティングの方法です。
例えばウェブ上で獲得したクーポンなど「お店で見せると5%オフ」というようなクーポンなどを利用したことはないでしょうか? こちらは、O2Oマーケティングのひとつです。
その他にも、サンプルの提供、ウェブ上での割引クーポンなども挙げられます。

SoLoMoとの違いは?

O2Oは基本的にオンライン→オフラインもしくはオフライン→オンラインに対しての顧客獲得を重視したマーケティングで、一方通行的なマーケティングになり、ユーザーにとってクーポンや割引といったメリットを提供することで、いかにスムーズに店舗へ誘導を行うかが大切なポイントでした。
一方SoLoMoは、ユーザー同士がソーシャルメディアで写真、口コミで商品やサービスについてシェアを行うことや、店舗とユーザーがコミュニケーションを行うことで、ウェブから店舗へ誘導する双方向的なマーケティングとなります。

SoLoMoマーケティングが注目されている背景

SoLoMoは、従来のマーケティングのあり方を変える方法として存在感を高め、ソーシャル、ローカル、モバイルの3種類を組み合わせて利用することで、2012年頃からアメリカを中心に普及され始め、近年では日本でも一般的に利用されているマーケティングの方法です。
2000年代にスマートフォンが登場する以前、小売業や飲食店などにおける販促活動は、テレビやラジオ、新聞などが主流でした。インターネットが普及してからはメールマガジンやインターネット広告のリスティング広告やディスプレイ広告が浸透しました。
スマートフォンが登場してからは、ポイントプログラムやウェブサイトを通じたクーポンといったものも一般化しました。
インターネットが発達し、情報が溢れかえった近年では、顧客が新しい情報に対しての反応が鈍くなり、販促の効果が現れなくなってきました。そこでSoLoMoが登場し、コミュニケーションを通じて店舗とユーザーのコミュニケーションによる親近感や、ユーザー同士のコミュニケーションによって得られる顧客体験などが新しい消費の刺激となり、マーケティングの方法として注目を集め、現在までマーケティングとして利用されています。

SoLoMoマーケティングの活用事例


SoLoMoの基本的な本質はソーシャルメディアがモバイルで展開されており、実店舗内のチェックイン機能などを利用してユーザーに上手にアプローチします。そこで、SoLoMoの成功例をご紹介します。

スターバックス

スターバックスは、さまざまな戦略によって、TwitterやInstagramなどでいいねやシェアを大きく重ね、ローカルの顧客体験を提供し、スマートフォンでユーザーへの注文や決済、ギフトなどを用いてSoLoMoを上手に取り入れています。
スターバックスのTwitterは、メインアカウントは100万のフォロワーを超えており、それ以外にも地域アカウントを持っており、利用者とオープンなやり取りを行っています。コメントの返信だけではなく、不満やクレームの謝罪対応といった誠実なやり取りを取り組んでおり、ファンを確実に増やしています。
また、スターバックスの顧客体験は、「くつろげる空間」「おしゃれなインテリア」「フレンドリーなスタッフ」といったコーヒー1杯を買うだけの体験の価値をさらに高めています。
そして、スマートフォン端末であらかじめ商品の注文を行うことができ、待ち時間を減らすことができるためSoLoMoが非常に巧妙に取り入れられています。
また、毎月のように発表されるスターバックスの期間限定の商品も、シェアしたくなるような商品となっており、ソーシャルメディアと顧客体験の価値を高めることによって、SoLoMoマーケティングが効果的に実行できる秘訣なのでしょう。

ドミノピザ

ドミノピザは、ユニークなキャンペーンがSNSで拡散され、店舗ではピザのお持ち帰りの特典強化や、子供向けのピザ博士認定制度など、顧客体験の向上を進めており、アプリからは位置情報を利用して、クーポンを取得できるまさにSoLoMoマーケティングが行われています。
ドミノピザはもともと、企画力の高い商品を売り出していることが顧客からの人気を得ていましたが、2015年からはLINEによって注文ができるようになっており、店舗側にとっても電話で生地やトッピングの選択を顧客に聞きだしてピザを作る手間が省けるようになりました。
また、「メガネ割」「課長割」「インコ割」「前田割」といったユニークな割引クーポンなどがSNS上で話題になった際には、認知度も高くなりました。
顧客体験では、お持ち帰りの特典として、2枚目が0円という割引をはじめとする顧客体験の向上の工夫によって、以前から顧客から人気を集めていました。
スマートフォンを活用することで、LINEからの注文、ドミノピザの公式アプリからのクーポン、位置情報を利用した店舗検索など、SoLoMoマーケティングが上手に組み込まれています。

モスバーガー

モスバーガーは、オーダーを受けてから調理するスタイルが特徴的で、ファストフードのジャンクなイメージを払拭した健康志向で野菜をウリにしている商品も多く、日本発祥のチェーンということから日本人の舌になじんだ味のメニューが多く人気を得ています。他のファストフード店と比べて値段も変わらず、バンズの代わりにレタスを使った「モスの菜摘」、バンズの代わりにお米を使った「ライスバーガー」など、独自のメニューも人気となりSNSで拡散されるやいなや、購入する人も続出しました。
モスは、早い段階でアプリのリリース、スマートフォンのサイトの取り組みを行っており、2012年にはMOS CARDというプリペイドカードを導入し、その後お店で待たずに商品を受け取れる「モスのネット注文」など非常にユーザーの利便性とスマートフォンの機能を上手に取り入れたSoLoMoマーケティングを実施しています。

SoLoMoマーケティングを行うメリット・デメリット


SoLoMoマーケティングを行うメリットとデメリットは何なのでしょうか。ユーザー側と店舗側のメリット・デメリットに分けてご紹介します。

SoLoMoマーケティングを行うメリット

ユーザー側のメリット

ユーザー側にとってのメリットは大きく、ユニークなイベントやキャンペーンからユーザー側のコミュニティが発達し、新しい商品やサービス、に出会うきっかけが増えるだけではなく、商品やサービスを通じて新しい友人を発見する可能性もあり、どんどん増え続けるスマートフォンユーザーとソーシャルメディアの影響は大きいものとなっています。また、商品やサービスについてのクーポンなどが配布されるため、商品やサービスの利用がしやすいです。

店舗側のメリット

店舗側のメリットとしては、スマートフォンユーザーとソーシャルメディアが増加しているためSNSアカウントはユーザーの目に留まる機会が増え、ユーザーとの顧客関係を強化するために、サポートサービスや、クレームや厳しい意見などにも誠実な対応をすることでファンを獲得しやすいです。特にオンラインクーポンなどは、新規の顧客の獲得や、リピーターの確保に効果的な施策があります。たとえばSNSでシェアされやすい魅力的なクーポンなど配布することで、SNSで話題になり、ユーザーがローカルで体験した情報がさらにSNSで発信・シェアされるというサイクルを生まれます。また、クーポンの配布などは、配布したクーポンがどれだけ使われたか効果測定を行うことは難しくなく、導入のハードルが低いこともメリットとして挙げられます。

SoLoMoマーケティングを行うデメリット

ユーザー側のデメリット

ユーザーにとって必要に感じないクーポンやセール情報などの通知がくる場合があり、あまりにも通知が多い場合ユーザーにとってはそれが鬱陶しく感じるため本来はユーザーにとってのメリットのものが、デメリットに切り替わることがあります。

店舗側のデメリット

厳しい意見やクレームなどが書かれる可能性もあり、ソーシャルメディアなどで顧客とのコミュニケーションを怠れば、それは野放しにされ、評判の悪いお店になってしまいます。また、クーポンやセール情報が魅力的でなければ、SNSで話題にあがることはないので、高い企画力が必要となります。ローカルな顧客体験においては、そもそも顧客体験が高くなければ、SNSへの発信・シェア、リピーターの確保そのものが難しいため、商品やサービスの品質が高いことが前提としたマーケティングと言っても良いでしょう。
厳しい意見やクレームには、誠実に対応をし、顧客体験を向上させる工夫をすることでデメリットは解消されます。

SoLoMoそれぞれの強みとは

メリットやデメリットを踏まえ、SoLoMoマーケティングの3つの要素の強みをご紹介します。

So -ソーシャル- の強み

ソーシャルの強みは、SNSの活用が強みでしょう。SNSは、顧客とのつながりを作りやすい環境にあり、「当店Twitterアカウントフォローを提示で10%オフ」というものや「SNSで発信された合言葉を店頭で言うと商品プレゼント」という企画など、SNSを活用することで集客を行っている店舗も少なくありません。また、クチコミによる効果は最も高く、知人や友人が商品やサービスのオススメを信頼している方もとても多いです。

Lo -ローカル- の強み

スターバックスのように、くつろげる空間やフレンドリーなスタッフといった商品以上の価値を提供するほか、オンラインサイトで購入し、注文後に店頭で商品を受け取るという活用法もあります。お店で買うよりも安く設定したり、来店ポイントを設定したり、受け取る際のメリットを設けることで、追加の買い物などの売上効果も期待できます。

Mo -モバイル- の強み

位置情報機能を使って、来店時にポイント付与されるLINEやLINE@などが代表的です。
お店に訪れるだけでLINEポイントが付与されることや、商品やサービスに使えるクーポンの付与など、位置情報機能ならではで、来店するだけでお得感を得る仕組みは強みと言えるでしょう。
また、写真も気軽に撮影でき、店舗内の商品やサービスを撮影・SNSへのシェアを許可してもらえれば、SNSで話題の広がりを実感する場合もあります。

まとめ

この記事ではSoLoMoマーケティングについての概要や注目された背景、メリット、デメリット、強みなどをご紹介していきました。SoLoMoマーケティングでは、前提として顧客体験がしっかりと機能していることが前提であり、ユニークなキャンペーンやイベントがSNSにシェアされることで、顧客体験が活き、良い集客のサイクルが生まれるマーケティングです。スマートフォンが浸透した今は、ソーシャルメディア、顧客体験をしっかりと活用をして商品やサービスの認知度、店舗への集客の効果を高めていきましょう。
SoLoMoのそれぞれの要素の強みをしっかりと踏まえて、参考にしていただければと思います。