モバイル時代に欠かせない!マイクロモーメントとは?

人の”無意識”に目を向ける!マイクロモーメントについて


インターネット環境が普及し、スマートフォンやタブレットなどのデバイスが進化してきた中で、消費者の行動は日々変化してきています。
情報が少なかった時代、消費者の行動はテレビやラジオ、雑誌や新聞など、メディアが限定されていたため、情報の収集元はそれらマス媒体と呼ばれる4大販促媒体でした。
しかし、現代においては、スマートフォンやタブレット、パソコンやゲーム機など、様々なデバイスにより情報の収集は簡単になりました。
情報が簡単に手に入ることにより、人々が今まで無意識のうちに諦めていた情報の比較や情報の収集を隙間時間で行うようになり、その結果、これまでとは違う消費者行動になってきています。
そのような消費者の無意識の中で行う「瞬間」の行動をマイクロモーメントと言い、現代のマーケティングにおいては、マイクロモーメントを理解し、消費者の行動を読み取った上でのマーケティング活動が必要となっています。
今回はそんなマイクロモーメントについてご紹介していきます。

マイクロモーメントとは?


マイクロモーメントとは、「知りたい」「行きたい」「したい」「買いたい」といった消費者の欲求が生まれた際に無意識のうちの起こす「瞬間」的な行動を言い、今のように情報が簡単に取れなかったころ、そのような欲求が生まれても「あとで調べよう」という考えになったり、その欲求が消えてしまったりしていましたが、今ではスマートフォンやタブレットなどにより簡単に情報収集が出来るため、無意識のうちにスマートフォンに手がいってしまうような行動を言います。
マイクロモーメントは、Googleが提唱している概念で、検索エンジンで有名なGoogleが人々の行動を県境している中で、モバイル時代の現代においては、マイクロモーメントへの注目が必要だという考えを唱えています。
マイクロモーメントは人々が無意識のうちに起こす検索行動を中心に考えられており、消費者がモノやサービスを購入する購入プロセスの中で、重要な役割を持っていると言われています。

マイクロモーメントが注目されている背景

マイクロモーメントという言葉が注目されている背景にはどのようなことがあるのでしょうか。

Googleが提唱している

注目されている背景の一つには、Googleが提唱しているということが挙げられます。
Googleは世界でも有数の大手IT企業で、Googleの検索エンジンを使っている方は検索エンジンによってGoogleを知ったことでしょう。
Googleが提供している検索サービスは多くの人々に利用され、Googleが持つアルゴリズムによって、人々の検索内容に対して、欲求を満たす検索結果を表示することが出来ています。

AIの存在

注目されている背景の中にはAIの存在も大きいです。
マイクロモーメントの考えは、AIにも似た考えとなっており、通常のマーケティングの概念では、コミュニケーションシナリオなど、ざっくりとしたシナリオを作ることが一般的ですが、AIはその分野が苦手で、しっかりとした論理的な考えの元、組み立てることや、多くの情報の中から最適なものを選択することが得意としています。
このマイクロモーメントの考え方も、AIが得意とする情報の中から最適なものを導き出すという部分に近いところがあり、それらを得意とするAIの存在も、注目を集めている理由の一つとなるでしょう。

スマホ社会

一番の注目ポイントは、スマホ社会であるということです。
スマートフォンを保有している人は今や世代を超えて増加しており、高校生でもスマートフォンの保有率はほぼ100%に近いものとなっています。
このようなスマホ社会においては、マイクロモーメントの考えが重要となり、人々の購買プロセスの中で「瞬間」が重要と考えているマーケターが多いということも注目されている理由となるでしょう。

4つのモーメント

ここからは、一般的なマイクロモーメントの4つの種類について見ていきましょう。

I-want-to-know moments(知りたい)

スマートフォンやインターネット環境の普及により、人々の欲求を一番かなえてきたのが「知りたい」という欲求ではないでしょうか。
人々は情報を知りたいという欲求を持っており、例えばテレビコマーシャルやバラエティ番組などで耳にした情報や目にした情報を調べたいと思ってスマホを手にした経験はないでしょうか。
これがまさに知りたいという行動のマイクロモーメントになります。
この知りたいというモーメントは、日常的に発生しており、例えば何かを思い出したり、思い出せないものがあったりしたときにスマホを手にして情報を検索することや、営業中に企業の情報を調べたいという行為など、全て知りたいというモーメントに当てはまります。

I-want-to-go moments(行きたい)

生活している中で食事というのは1日に3回とる方がほとんどでしょう。
その3食の食事の中で、1週間に1回、もしくは数回外食をしているという方も少なくないのではないでしょうか。
この外食をする際に、どのお店が良いか、おいしいそうなお店はないか調べる経験をしたことがあると思いますが、この行為こそが「行きたい」というモーメントになります。
世の中にはこの「行きたい」というモーメントを満たすためのサービスが数多く存在し、インターネット上のサービスの中でも多くのシェアを占めていることでしょう。

I-want-to-do moments(したい)

消費者が「〇〇したい」という思いから、スマートフォンを取り出し検索する行動を起こすものもモーメントの一つです。
例えば、サッカーがうまくなりたい、野球がうまくなりたいということもそうですし、料理が上手になりたいということも「したい」というモーメントです。

I-want-to-buy moments(買いたい)

Amazonや楽天など、インターネット上で買い物をする方が多くなってきており、今ではフリマアプリなどの存在も出てきたことで、幅広い年代の消費者が、ネット上で買い物や販売を行うようになりました。
この「買いたい」という行動もマイクロモーメントの一つで、今では買い物はウィンドウショッピングではなく、ネット上で欲しいものを購入するという流れに代わってきています。

今の時代、幅広いリーチを獲得するために


モバイル時代となった現代、幅広くリーチを獲得していくために、マーケターとしてはどのような動きが必要になるのでしょうか。

マイクロモーメントを見つける

まずは、マイクロモーメントを見つけることが必要です。
人々がどのようなタイミングで、どのような情報を得たいと思っているかを知ることが大切です。
マイクロモーメントを見つけることによって、自社のサービスや商品を販売する上で、消費者が購買するまでの購買プロセスの中で、どこにマイクロモーメントがあるのかを把握することで、販売チャネルの強化につながるでしょう。

マーケティングにマイクロモーメントを活かす

マイクロモーメントを理解し、マイクロモーメントを見つけることで、自社のマーケティングの中にマイクロモーメントを活かすということが必要です。
マイクロモーメントをマーケティングに活かしていくことで、消費者の購買プロセスの始まりを掴むことが出来るため、消費者が無意識の行動のうちにアクションを起こしている状態のときに効果的なアプローチを行うことが可能です。

マイクロモーメントを捉えるためには?

マイクロモーメントを捉えていくためにはどのようなことが必要なのでしょうか。

まずは見極める

まずは、マイクロモーメントを見極めることが必要です。
マイクロモーメントがどのようなターゲットにどのようなモーメントがあるかを把握するため、オーディエンスやリマーケティングなど、デジタルデータでつかめるデータを捉え、それぞれのターゲットに対してアプローチをすることで、マイクロモーメントを見極めていくことが出来るでしょう。

そして届ける

マイクロモーメントを捉えることができたら、今度はマイクロモーメントを意識してターゲットに対して様々なチャネルから情報を届けます。
そして、そのアプローチがどのような結果を生み出すかを検証します。

結果を測定する

アプローチが出来たら、その結果検証を行います。
ターゲットとモーメントを理解して、アプローチをした結果、仮説の内容とターゲットが起こす行動にどのようなギャップがあるかを捉え、分析し、次の改善策を立てます。
これらを繰り返していくことで、ターゲットに対して生産性の高いアプローチをすることが出来るでしょう。

マイクロモーメントを捉えるために必要なツール


マイクロモーメントを捉えるためにはただやみくもに動いていても成果は出ないでしょう。
マイクロモーメントを捉えるために必要なツールをご紹介していきます。

キーワードプランナー

キーワードプランナーは、消費者が検索するキーワードごとに、月間どれくらいの検索ボリュームがあり、競合がどれくらいいるのかを見ることが出来るツールです。
検索ボリュームが見えることで、消費者が興味を持っている度合いを把握することが出来ます。
多くの検索ボリュームがあるキーワードは、一般的にも「こうやって検索する人が多いだろう」と予測できるものが多いですが、ニッチなワードなどを把握することで、マイクロモーメントがどのような瞬間に生まれているのかを把握する材料に繋がることもあるでしょう。

サーチコンソール

サーチコンソールは、キーワードプランナーのように、キーワードを把握するためのツールですが、サーチコンソールは自社のサイトに訪れたユーザーがどのようなキーワードで検索して訪れているかを把握するものです。
そのため、自社のサイトに訪れるユーザーが、どんなキーワードで検索しているのかを理解することで、マイクロモーメントが生まれる瞬間のことを想定することが出来ます。

Goodkeyword

Goodkeywordは、サーチコンソールやキーワードプランナーのようにキーワードを把握することが出来るツールですが、ただキーワードを探すだけではなく、サジェストワードというメインとなるキーワードと合わせてどのような複合ワードで検索しているかを調べることが出来ます。
例えば、「ハチの駆除」であれば、「ハチの駆除 方法」と言ったように、ハチの駆除をする方法を知りたがっているユーザーがいるということが理解できます。
そして、それらはどのような背景で、いつそのような検索をするのかの仮説を立てることも出来るでしょう。

消費者のモバイルの使い方と変化する行動

最近の消費者の傾向としては、携帯電話という「ガラケー」と呼ばれるものから、スマートフォンに代わってきたことによって、携帯電話としての役割というよりも多機能なパソコンを手にしているのと同じ状況となっています。
時にはナビゲーションとして使ったり、テレビとして使ったり、ゲーム機として使ったり、コミュニケーションツールとして使ったりと、目的や使用方法は様々なで、常にスマートフォンと一緒に生活しているというのが当たり前になっています。
そのため、現代の消費者はモバイル端末であるスマートフォンを常に手にしており、どのような時でも情報収集をすることが出来る環境にあり、思ったことをすぐに実行することが出来る環境にあります。
現代では、企業側がそれらの消費者の行動の変化に合わせてマーケティングをしていかなければならない状況となっています。

マイクロニーズを満たすためには

マイクロモーメントを活かしたマーケティングを行う上では、ターゲットに対してアプローチを行い、その反応を確認しながらマイクロニーズを満たすものがなにかを把握していくことが必要ですが、マイクロニーズを確認していくためには反応を得る必要があります。その反応を得るためにはどのようなことが必要なのでしょうか。

刺さるタイトルを付ける

マイクロニーズを満たすためには、マイクロモーメントが生まれたときに瞬間的にマイクロニーズに合う内容のタイトルが目につかなければ、選択すらされません。
マイクロニーズを満たすためには、まずは目に触れて選択されることが必要となるため、マイクロニーズに合う刺さるタイトルにすることが必要です。

コンテンツでニーズを満たす

マイクロニーズを満たすためにはコンテンツの内容も重要です。
マイクロモーメントが生まれたときに、瞬間的に選択してもらったサイトで、ユーザーのマイクロモーメントを満たすコンテンツが無ければ、そのまま他のサイトでニーズを満たしてしまったり、そのニーズすら消えてしまったりします。
マイクロニーズを満たすコンテンツを作ることは、マイクロモーメントを活かしたマーケティングには必要不可欠です。

マーケティングでの使用例

最後に、マイクロモーメントをマーケティングに活かした使用例についてご紹介していきます。

情報を絞り込んでユーザーをキャッチする

マイクロモーメントを活かしたマーケティングを行っていくためには、情報を絞り込んでターゲットとなるユーザーをキャッチしていくことが必要で、そのためには、ユーザーを絞り込むためのターゲット設定や、キーワード設定などが必要となります。
キーワードの中でもビッグキーワードではなく、ニッチなワードで絞り込みをするなど、ターゲットとするユーザーを絞り込んでいくことで、そのユーザーがどのようなタイミングで、どのような状態で検索しているのかを把握し、そのタイミングを絞り込んでアプローチしていくことで、少ない検索ワードでもしっかり結果を残すことが出来るでしょう。

ユーザーと継続したつながりを持つ

会員制やメールマガジン、SNSなどユーザーと継続したつながりを持つことも、マイクロモーメントを活かしたマーケティングを行う上では必要です。
会員制のメールマガジンなど、ユーザーとのつながりを多くしておくことで、ユーザーのマイクロモーメントが起きた瞬間に、情報収集する先がGoogleだけではなく、常に接点を持っているメールマガジンなどへ意識が向く可能性があります。
また、最近ではSNSなどが発達しており、SNS上での情報収集もユーザーが求める情報源になっているため、SNSの利用も必要不可欠となっています。
マイクロモーメントを理解し、マイクロニーズを把握することで、Webサイトだけではなく、ユーザーとの接点を多く持つことで、マイクロニーズが生まれたときに、情報収集の取得先としてユーザーが選択してくれる可能性が高くなります。

まとめ

ここまで、モバイル時代に欠かせないマイクロモーメントについてご紹介してきました。
マイクロモーメントは、モバイル時代には欠かせないものとなっており、モーメントには大きく4つの種類がありました。
それらのモーメントを理解して、消費者へアプローチすることで、消費者自身も気づかないニーズに応えられる企業になることが出来るでしょう。
スマホやタブレットが普及した今、マイクロモーメントの存在は無視できないものとなっているようです。