ナレッジグラフとは? Googleマイビジネスを利用して検索の上位に表示する機能

Googleの最新技術「ナレッジグラフ」でマーケティングをリード


インターネット広告を利用して自社のビジネスや扱っている商品やサービスなどをPRすることや、SEO(Search Engine Optimization)対策でインターネットの検索結果を上位に表示させる工夫などの検討が大切ですが、ナレッジグラフを使うと、このSEO対策よりも集客や認知度の向上において高い効果を発揮する場合があります。
Googleの最新のアルゴリズムによって取り入れられた機能の一つで、ユーザーの検索体験を向上させる新しい技術がナレッジグラフです。既に企業や店舗などでは、ウェブマーケティングやSEOで取り入れているところも多く、そのナレッジグラフの概要や特徴、メリットやデメリットなどをご紹介します。

ナレッジグラフとは?


ナレッジグラフは、Googleにユーザーが入力した検索キーワードに関する情報をまとめて表示する仕組みのことで、2012年にGoogleが「ユーザーが利益な情報を用意に探し出せるように」と開発した仕組みです。検索キーワードの結果から、その情報(画像、動画、テキスト)を検索結果にまとめて表示する機能が特徴的で、2012年以前まではキーワードを検索した際に表示されるのはテキスト中心の検索結果でしたが、ナレッジグラフでは、場所、人物、作品など検索キーワードに対しての属性に基づいた情報がまとめられ、検索結果に表示されます。
ナレッジグラフを使うことで、ユーザーがホームページに訪れて、ホームページ内のリンクを何度も移動することがなく、最初の検索結果だけでユーザーの目的を果たすことが可能になるので、非常に利便性の高い機能と言えるでしょう。
また、ナレッジグラフは、実在する店舗や企業などがある場合、Google Mapからも利用することができます。Google Mapで地域や地名、企業名など特定の場所を検索すると、検索結果に電話番号や営業時間、クチコミなどが情報としてまとめられて掲載されます。

ナレッジグラフの表示のされ方

ナレッジグラフがどういう機能なのかは、ご覧いただいたほうが早いと思いますので、実際のナレッジグラフの表示例を企業、店舗など種類別にわけていくつかご紹介します。

スターバックスの例

「スターバックス」とGoogleで検索した結果、以下のように表示されました。

「スターバックス」と検索した際に、画面の右側に表示されるまとまった情報欄がある場所をナレッジパネルと呼びます。ナレッジパネルの元になっているデータのことを、ナレッジグラフと呼びます。直接ホームページに行かなくても、「スターバックス」というキーワードが人やモノやアーティストや食べ物ではなく「企業」と認識しました。子のキーワードに関連する情報にリンクは存在せず、検索結果上で見えるようになっています。
ナレッジグラフにあるカテゴリーの詳細をよく見てみると……。
Wikipediaの概要と、スターバックスの株価、本部、CEOは誰か、子会社名、創設者、画像が一度にまとめて表示されました。このナレッジグラフの画像には、ユーザーが写真を投稿する機能もついています。
スターバックスのように、知名度の高いキーワードだとナレッジグラフは表示されますが、知名度の低いキーワードなどでは、表示されない可能性があります。

東京スカイツリーの例

それでは、「東京スカイツリー」と検索してみましょう。

東京スカイツリーと検索すると、概要、クチコミのほかチケット購入のリンク、所在地や地上高、営業時間イベント予定やクチコミといったものまで表示されました。

チョコレートの例


チョコレートと検索するとこのように表示されました。大きくチョコレートと書かれた文字の下にはしっかりと「食品」と表記されています。これは、Googleが「チョコレート」は食品だと認識して表記されていることがわかります。
また、カロリーや栄養成分などといった情報も表示されました。

乗り換えの例

次に「新宿から東京」と検索してみます。

ナレッジグラフにはGoogle Mapの経路と、その下には乗り換え案内が表示されました。乗換案内のウェブサイトに行かなくても、このように表示をすることができます。

このように、ナレッジグラフをご覧いただくと文字だけで情報が表示されるだけではなく、画像やクチコミ、地図、イベント予定など、情報をさまざまな角度から伝えてくれるため、非常にわかりやすいです。

スマートフォンの場合

パソコンからだけではなく、スマートフォンからもナレッジグラフが表示されます。
「ディズニーランド」と検索してみましょう。


スマートフォン用に向けたナレッジグラフが表示され、スマートフォンならではの電話をかけるボタンや経路案愛が表示されるボタン、チケット購入ボタンがついています。また、住所や営業時間のほかイベント予定などもパソコンで表示されたものと同じように表示されます。
他にも映画を検索した場合、上映中であれば公開日やキャスト、映画レビューサイトからの評価など作品に関連する情報が表示されます。
ご紹介しておわかりいただける通り、ナレッジグラフは最初の検索結果で情報がまとまって表示されるため、ユーザーがウェブサイトをクリックして行き来する手間を省き、非常に便利です。
さらに、ナレッジグラフに間違った情報が記載されていた場合、Googleに修正依頼を申し込むことができますので、精度の高い情報がナレッジグラフに反映されるといえるでしょう。

ナレッジグラフと強調スニペットとの違い

強調スニペットとは

強調スニペット(Featured Snippets)とは、ユーザーがGoogleにて検索で、質問のようなキーワードを検索した結果に対しての回答となる文章が記載されているウェブサイトを検索結果に表示する機能のことで、例えば「チョコレートとは」と質問のキーワードを入力した場合、下記のように表示されます。

このチョコレートとは何かというものを検索結果の上部に文章で説明されている部分のことを強調スニペットと呼び、音量ボタンのようなアイコンをクリックするとチョコレートと発音アクセントの音声が再生されます。さらにほかの言語への翻訳も可能となっており、ナレッジグラフとはまた異なる利便性があります。

ナレッジグラフとの違いは?

強調スニペットが表示される位置は、検索結果の最上部にあり、ウェブサイトから抽出された質問回答や画像、抽出された回答が記載されているウェブサイト自体のURLなどが表示されます。他にもさまざまな表示例があり、画像や文章のほかにも、表や順番を表すリスト、YouTubeの動画などが表示されます。
ナレッジグラフととても似ており、間違われる方も多いですが、完全なる別物です。
ナレッジグラフは、Google検索のアルゴリズムの仕組みの方法の一つとして人物や場所、作品といったモノを検索結果に直接表示していることにたいし、強調スニペットは、ウェブサイトなどからの情報を一部抜粋しているという点です。また、「〇〇とは」という質問形式で入力しなくても、単語のみのキーワードでも強調スニペットが表示される場合もありますが、これはGoogleが、ユーザーが求めている情報をAIなどで推測して表示しているためです。
もうひとつ大きな相違点としては、ナレッジグラフは設定をすることで表示することが可能ですが、強調スニペットは意図的に自分のウェブサイトを掲載することができません。

ナレッジグラフのメリット


繰り返しになりますがユーザーが検索したキーワードの検索結果から、知りたい情報がひとまとめになっている点でしょう。もしナレッジグラフを設定し表示できるようになったら、ユーザーにとってもビジネスオーナー側にとっても大きなメリットでしょう。しかしナレッジグラフのメリットはそれだけではございません。この項目で詳しいメリットをご紹介します。

インターネットによる集客が手軽にできる

ナレッジグラフを設定することで、住所や営業時間、電話番号、どんなビジネスなのか、ホームページのリンク、店内や企業の外観、内観の写真といった情報をまとめてユーザーに表示することができます。ユーザーが「知りたい」と思った情報がダイレクトにユーザーに伝わるため、ナレッジグラフによる来店やお申込みといった成約に繋がりやすくなります。

ユーザーが店舗や企業を見つけやすい

ナレッジグラフの設定から、電話番号、経路案内、予約といったボタンからすべてユーザーから店舗や企業に直接お問合せや申込を行うことができます。
電話番号のボタンでは企業や店舗へ電話をかけることができ、経路案内のボタンではGoogleマップに切り替わり、現在位置から目的地までのルートを案内してくれます。
予約ボタンでは、予約受付フォームなどに切り替わり申込や購入などの予約を行うことができます。
ウェブページの中のリンクを行き来せずに、最初の検索結果の画面から操作が完結するため、ユーザーの感情をすぐに行動に移せる仕組みとなっています。

効果的なローカルSEO対策

ナレッジグラフを設定することによって、ローカルSEO対策にも繋がります。SEO対策の「MEO(Map Engine Optimization)」は地図エンジン最適化の事を指し、Google Mapに企業、店舗情報、写真などを登録することができます。Google Mapから直接、情報がまとまって掲載されるようになれば、売上などに繋がりやすくなる可能性が大きくなります。

ユーザーとのコミュニケーションで親近感が上がりやすい

自社の商品やサービスを利用したユーザーはナレッジグラフにクチコミ投稿をすることができます。商品やサービスを知らないユーザーがもし商品やサービスに興味を持った場合、クチコミを閲覧することで、ユーザーへアピールできます。良いクチコミが多く投稿されれば、商品やサービスの反響が大きくなります。さらに、投稿されたクチコミにビジネスオーナーは返信することができるため、ユーザーとコミュニケーションをとることができ、よりコミュニケーションをとることは大切になります。親切な返信を心がけると信頼感も生まれ、リピーターの定着率が上がる可能性もあがるでしょう。

イベントやセール情報の発信

投稿機能を使うことで、自社のイベントや、商品やサービスの発表などの情報を投稿することができます。ユーザーが検索して閲覧した時に、どんなイベントがやっているのかを発信できるので、投稿をすると来店や集客に確実に繋がります。期間限定のサービスやセール情報といった、ユーザーの関心を高める投稿をすると効果的です。

ユーザーの行動を分析できる

後述するGoogleマイビジネスを登録しておくことで、Google Mapにナレッジグラフを掲載することができます。ユーザーが位置情報をもとにキーワードを検索した際、Google Mapで自分の企業や店舗の存在をアピールすることができ、Googleの技術により、ユーザーの好みに合わせたGoogleマイビジネスが表示されます。
Googleマイビジネスの管理画面から、自分のナレッジグラフ(マイビジネス)がどの程度表示されたのかがわかり、マイビジネスを見た後のユーザーの行動がわかります。目的地までのルート検索の回数やウェブサイトのアクセス数、電話を掛けた回数などがすべて把握できるので、これらの数値から効果測定を行うことができます。

ナレッジグラフのデメリット

厳しいクチコミが書かれる

クチコミはメリットにも挙げましたが、同時にデメリットにもなりうる機能です。展開する商品やサービスを利用したユーザーや、実際に企業や店舗を訪れたユーザーが、ニーズを満たせなかった場合にナレッジグラフのクチコミに、厳しいコメントや、最悪の場合クレームなどを投稿する可能性があります。さらに、このクチコミは誰でも閲覧することができるため、商品やサービスだけではなく、自社の評判まで落としかねないというデメリットがあります。
もし、厳しいクチコミなど書かれていても「改善するポイント」として受け取り、誠実に返事をするなどして、イメージアップにつなげるという方法も有効です。

ナレッジグラフへの写真掲載は意図的に選べない

ナレッジグラフには、企業や店舗の外観や内観といった写真を投稿する機能があり、投稿された写真はナレッジグラフに表示され、誰でも閲覧することができます。ところが、自社の写真をビジネスオーナー側が用意して投稿をしても、その写真が掲載されるとは限らず、商品やサービスの写真を撮影して投稿した一般ユーザーの写真が掲載される場合もあります。ですが、ビジネスオーナー側が用意した写真は、一般ユーザーが投稿した写真よりも優先的に表示されるので、高品質な写真を用意しておくことをオススメします。

競合が多ければ多いほどナレッジグラフの掲載が難しくなる

ナレッジグラフに店舗や企業を掲載する場合、競合が多いほど掲載が難しくなります。特に飲食店の競争は過激です。例えば「東京 カフェ」などで掲載をしようとする何十店舗といった店舗が表示されます。同じようにナレッジグラフを設定している店舗の数だけ、競合があります。
掲載されやすくするには、イベントや写真の投稿など、ナレッジグラフへの投稿を怠らずにしっかりと定期的に更新をすると掲載されやすくなります。

ナレッジグラフの設定方法

ナレッジグラフを掲載するためには設定が必要です。Googleマイビジネスに登録をすると、ナレッジグラフに掲載が可能になります。Googleマイビジネスは、無料で簡単に登録できるので、こちらで合わせてご紹介します。

Googleマイビジネスに登録してナレッジグラフの掲載の準備を行う

Googleマイビジネスを登録するにはGoogleアカウントが必要です。Googleアカウントを利用して登録後も管理していきます。ビジネスオーナーであることをGoogleマイビジネスに登録と証明を行い、住所などを登録します。登録が終わるとGoogle Mapに登録されます。Googleマイビジネスに住所やカテゴリー、ウェブサイトなどの情報を充実させていくことでナレッジグラフの掲載に繋がります。ナレッジグラフはGoogleマイビジネスと連動して表示します。オンラインショップや、在宅でビジネスを行っている方にも、住所不要で登録できます。

Googleマイビジネスを管理してナレッジグラフの掲載率を高める

Googleマイビジネスにイベント情報や写真などを発信し続けていきましょう。そうするとナレッジグラフの掲載率が高まります。さらに、Google広告と連携することで住所表示オプションを利用することができます。
連携自体も難しくないので、連携をして活用をすることをオススメします。

まとめ

ナレッジグラフは利便性を追求した機能がユーザーにとって親切なつくりになっています。その優秀な機能を活用することで、集客や申込などの成約につながることが多くなる可能性があります。
また、ナレッジグラフはどんどん進化しており、あいまいな表現検索しても表示されます。たとえば「近所のコンビニ」というような検索方法です。
便利になっていくナレッジグラフは自社にとってもユーザーにとってもメリットの大きい機能のため、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか