使ったことが無いじゃ済まされない!Instagramによるマーケティング

おしゃれな世界観で自社をブランディングできるInstagram


ウェブマーケティングの中でも、SNSによるマーケティングは一般的となってきました。その中でもInstagramは、他のSNSよりもおしゃれな世界観が人気を博し、特に流行に敏感なユーザーによるファッションや美しく盛りつけた朝ごはんやディナーといったおしゃれな写真を撮りに旅行する人が増えたり、一年の世相を反映した言葉を選ぶ流行語大賞には「インスタ映え」という言葉が選ばれたりするなど、世間の消費行動に影響を大きく与えるようになりました。この流れに乗り遅れないため、さまざまな企業がInstagramを意識した企業のブランディングや商品やサービスの認知度の向上を目指し、運用を行い始めました。今回は、Instagramのマーケティング概要やメリットやデメリット、運用の注意点、成功事例などをご紹介します。
これからInstagramマーケティングに取り組まれる方はもちろん、現在運用中のマーケターの方にも参考にしてもらえると幸いです。

Instagramは他のSNSと比べて何が違う?


SNSは、Facebook、Twitter、Instagram、LINEなどが挙げられますが、InstagramはほかのSNSとは何が違うのでしょうか。あらためて、Instagramの特徴や機能をまとめました。

伸び率が高い

Instagramは、2013年2月には1億人ほどだったユーザー数が、2018年6月には10億人に達しています。
他のSNSの成長率が鈍化している状態でも、圧倒的な成長率で、勢いのあるSNSと言えますね。日本国内のアクティブユーザーは、女性ユーザーを取り込み、3300万人となり、10代から30代がメインユーザーとなっています。
このことから、マーケター担当者は、10代や30代がメインのターゲット対象となるということを意識しておきましょう。

写真や動画がメイン

Instagramが他のSNSと大きく異なる点は、写真や動画の投稿と、閲覧に特化した機能です。先ほど紹介した伸び率が高く、この写真の投稿がきっかけでカフェやサロンなどの店の装飾やサービスなど、Instagramを意識した店づくりが行われています。Instagramのタイムラインには、基本的に写真の投稿が行われます。この写真の閲覧をする際にも、写真が見やすいようなデザインになっており使いやすく、文章の投稿の際には、ハッシュタグという文化があります。
2016年には、ストーリーズという機能が追加されました。ストーリーズには、投稿が24時間以内に消えるという特徴があり、投稿したものを残したくないというユーザーにとっては気軽にInstagramを利用できるようになりました。

Instagramマーケティングの目標設定

Instagramのアカウントを運用する際には、どのような目標を立てれば良いのでしょうか。また、目標に対して自社の商品やサービスは、どれほどの効果があらわれているのかを把握するためには、目標の設定や効果測定が大切です。何をもって成果とするかということをしっかりときめて運用しましょう。そのためには、KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)とKPI(Key Performance Indicators:重要業績評価指標)を用いて、計測をします。KGIが最終的な目標で、KPIが最終的な目標までの過程にある小目標と捉えておくと良いでしょう。
KPIの一般的な指標は以下のようになります。

フォロワー数

Instagramマーケティングでは大切な指標となります。フォロワー数とは、自分のアカウントをフォローしてくれるアカウントのことをフォロワーといいます。
フォロワーの数が多ければ多いほど、自分のアカウントを見てもらえるため、広告の効果も高くなります。

「いいね!」数

自分のアカウントの投稿につけられる「いいね!」も、指標としては重要で、いいね!されるということは、少なくともユーザーが投稿に好意的であるため、自社のブランドイメージ構築のためには「いいね!」をもらえるような投稿の工夫をしておきましょう。
ところが、Instagramの「いいね!」はTwitterやFacebookと異なり、「いいね!」によって他のユーザーへ「いいね!」した投稿が拡散されることはないため、「いいね!」が多くされた投稿であっても、閲覧数が多いという相関関係があるとは限りません。

関連ハッシュタグの投稿数

Instagramにはハッシュタグという文化があり、このハッシュタグを検索して、他人の投稿を閲覧することができます。ハッシュタグは自分でも決めることができ、自分で決めた商品名やサービス名のハッシュタグが流行し、ハッシュタグの数が増えると、ユーザーからの認知度がアップした証となります。

自社サイトへの流入数

Instagram広告から自分のウェブサイトへ流入の数をチェックしておきましょう。
ウェブページやLPなどへの流入数はとても大切です。

Instagramマーケティングのメリット・デメリット

Instagramマーケティングを取り入れると自社の商品やサービスのPRを行うことで、集客や認知度を上げることができ、ユーザー数も多く活用したいところですが、メリットばかりではなくデメリットもあります。

Instagramマーケティングのメリット

メリット1.商品やサービスの発信が簡単
写真を撮ったらそのままアップできる機能の手軽さから、簡単に投稿をすることができます。また、写真がメインのため、視覚的に商品などをユーザーにアピールすることができるので伝わりやすく、商品イメージがつきやすくなります。
投稿された内容が、シェアされることで、新たなフォロワーへのアピールにもなります。

メリット2.検索ツールとして使える
Instagramを利用しているユーザーは、何か検索を行う際にGoogleやYahoo!で検索をするように、Instagramを検索ツールとして使っています。
Instagramのハッシュタグなどで話題の商品やサービスの投稿を閲覧してから購入の検討をするため、この性質を利用して、ハッシュタグなど組み合わせることで集客を行うことができます。

Instagramマーケティングのデメリット

デメリット1.利用するユーザーの世代が限定的
利用しているユーザーが10代から30代がメインなので、ターゲットが絞り込まれてしまうため、Facebookなど多くの世代が利用しているSNSに比べると、拡散力などが弱いです。

デメリット2.BtoB向けのPRにはあまり向いていない
Instagramは、個人利用しているユーザーに向けた情報発信のソーシャルメディアのため、企業に向けた商品やサービスの発信は相性が悪い場合があります。

Instagramマーケティングをおすすめしたい業界とそうではない業界

Instagramマーケティングは、Instagramの利用する世代やユーザーの性質を逆手にとって商品やサービスをPRしていくと効果があらわれます。しかし、業界によっては必要のない場合もあります。

おすすめしたい業界

・女性ユーザーがターゲットの業界
女性ユーザーをターゲットにしている商品やサービスを取り扱う業界にはInstagramをオススメできます。
例えばファッションや美容・化粧品や、おしゃれな飲食店、など、女性が特に関心の高いアイテムやおしゃれでつい写真を撮りたくなるようなもの、可愛くてついシェアしたくなるような体験など、女性ならではの感性を利用したマーケティングを実施すると、人気を得られる傾向があります。

あまり使わなくても良いと思われる業界

・写真で伝わりにくい商品やサービスの事業
ソフトウェア開発や、金融業界など、世間の人気の商品や流行と離れているものは、Instagramでは相性が悪いです。
ですが、工夫次第では、Instagramによる集客が可能になります。
例えば、オフィスでの日常的な風景や、イベントの写真、写真紹介や人材育成の写真などを投稿することで、ユーザーに企業の認知度を高めるだけではなく、イメージアップにつながる効果があります。

Instagramマーケティングで期待したい効果


Instagramマーケティングでは、写真や動画コンテンツがメインとなっているため、商品やサービス、イメージ、世界観といったビジュアル的な訴求に向いており、写真や動画によるイメージによるブランディング、ユーザーとのコミュニケーション、キャンペーンなどの実施による購買促進といた効果が期待されます。

ブランディング

商品やサービスのおしゃれでシェアしたくなるようなクオリティの高い写真を投稿し続けることによって、ファンがつく可能性が高まります。ファンがつくことによって、集客の効果を得ることが期待されます。
さらに、ユーザー側にとっても、商品やサービスの投稿を閲覧することで、利用した人の感想などから、「購入して失敗する」といったリスクを回避できるほか、自分のその商品やサービスの写真をInstagramに投稿をすることもあるため両者にとってブランディングのメリットはあります。

コミュニケーション

Instagramの投稿にはコメントを残すことができるため、コミュニケーションを行うこともできます。また、ハッシュタグを使った投稿や、自分の商品やサービスのハッシュタグを作り広めたい場合はハッシュタグの投稿キャンペーンなどを実施することで、さまざまなユーザーにハッシュタグを利用してもらえることもあります。また、2017年からはInstagramでアンケートを実施することができる機能が搭載されました。このアンケートからもっと気軽に交流を楽しむことや、ユーザーの好みを聞いて商品やサービスの改善に役に立てることもできるでしょう。

購買促進

Instagramではコスメやファッションブランドでは、新商品の投稿やコーディネートの写真、キャンペーンやセールなど、ユーザーの購買欲求に訴える投稿が多くみられ、ユーザーが「欲しい」と思うような工夫の投稿を行うことで、商品やサービス利用を促進しています。
また、2018年からショッピング機能が導入され、投稿した写真の左下にショッピングバッグのアイコンが表示されるので、そのアイコンをタップすると、商品の購入画面へ遷移します。ショッピング機能は無料で導入できますが、審査が必要です。

Instagramマーケティングの注意点

ここまでInstagramマーケティングの概要や特徴などをご紹介しましたが、実際にアカウントを運用する際に何をどう気を付けたら良いかをポイントを絞ってご紹介します。

強すぎる宣伝は避けるべき

Instagramでやってしまいがちな投稿では、強すぎる宣伝をしてしまうことです。ユーザーにとっては、おしゃれな写真でも宣伝ばかりの投稿では、魅力的に感じません。Instagramに限らず、SNSでは、企業とユーザーの距離を縮められるような関係性を高めるような工夫が大切です。ユーザーにとって親近感が沸くような投稿を心がけると、フォロワーやいいね! の数を多く集めることができます。

ステマと思われないように気を付ける

ステマ(ステルスマーケティング)とは、宣伝であることを隠して宣伝を行う行為です。通常宣伝する際は、広告であることを明示しておくなど宣伝のルールがあります。例えば、自社の商品やサービスを従業員に利用してもらい、好意的な感想や、競合製品と比較し、その競合製品の評判を落とすような投稿といったマーケティング手法です。
これは、消費者を欺く行為であるので、ステマだと気づかれると悪評が立ってしまい、世間からの信用を落としてしまいます。

リポストは慎重に

リポストは、他の人の投稿を自分のアカウントでシェアする操作を指し、Twitterだとリツイートという操作のようなものです。
このリポストは、他の人が自分のアカウントをシェアする分には問題ありませんが、自分のアカウントが、他の人の投稿のリポストを行うと、トラブルに発展する恐れがあります。リポストする際には、リポストしたいユーザーから許可を得てから行うなど、運用の際には気を付けておきましょう。

Instagramマーケティングの進め方


Instagramの運用方針や注意点を踏まえて、実際のマーケティングの進め方をご紹介します。

ターゲット選定

まずは、商品やサービスの利用者のターゲットを明確にしておきましょう。ターゲットが明確ではないのに、商品やサービスをPRしても効果があらわれません。

投稿内容の選定

ターゲットの選定が明確になると、そのターゲットに適した写真を投稿しましょう。
10代や20代の女性であれば、おしゃれでかわいい写真、20代の男性であれば、スタイリッシュな写真、というような写真のスタイルや雰囲気を統一し、写真や動画づくりを行っていきましょう。

ハッシュタグの選定

ハッシュタグを使うと同じハッシュタグを利用している投稿を探すことや、ハッシュタグに興味のある投稿を閲覧してもらえる可能性が高まります。
ハッシュタグの使用回数がわかるツールなどもありますので、利用してみるのも有効です。

Instagramマーケティングで成功した事例

最後に、企業や店舗が、売上アップや集客を目的にInstagramマーケティングで成功した事例をご紹介します

観光業界

観光業界の事例で、ホテルや旅館などの宿泊施設の魅力を伝えるアカウントでは、その観光地ならではのイベントの様子や、季節ごとのイベント、ホテルや旅館の内観や外観、景色といった情報を写真や動画で盛り込まれています。観光業界では、外国人も数多く利用することを見越し、英単語でのハッシュタグが多く使われており、いいね! が数多く獲得されています。

飲食店

飲食店はほとんどInstagramのアカウントを持っており、投稿を行っているようです。おいしそうな料理だけではなく、盛り付けや季節の商品、割引案内などを投稿に含めてアプローチをしており、さらに宣伝や集客の文章などは少なめにし、写真や動画で興味を持ってもらう店舗が多いです。また、Instagramのビジネスプロフィールでは、店舗や住所など設定されているほか、メールや電話などすぐに行うことができるので、「食べたい!」という欲求をすぐにお問合せすることで行動に結び付けることができます。

美容業界

美容室のアカウントでは、ヘアスタイルのセットの投稿やメニュー、店舗やスタッフの写真といった投稿がされており、最近では、美容室に訪れるお客様のヘアスタイルのカット前、カット後の写真を紹介し、「さっきの状態から、こんな風に綺麗に(かっこよく)変わることができますよ」というビフォーアフターの投稿から、有名店になるケースもありました。

アパレル業界

アパレル業界の企業のInstagramアカウントでは、キャンペーンを実施してフォロワーを集め、集客を行っています。
キャンペーン内容は、企業が展開するブランドの服やバッグなどのアイテムを身に着け、コーディネート写真を撮影して、企業が指定するハッシュタグをつけて投稿をするという内容です。キャンペーンは定期的に行われており、新商品の宣伝に繋がっています。

以上、さまざまな業界から見た活用の事例をご紹介しましたが、Instagramマーケティングを行うポイントは写真をストーリー仕立てで伝えることが大切です。写真からわくわく感や楽しさが伝わると、購買の促進に繋がります。

まとめ

ここまでInstagramマーケティングの特徴や、メリットやデメリット、期待される効果や運用の注意点などをご紹介しました。Instagramの急成長を続けており、利用者数は急増し、他のSNSのマーケティングよりも認知度の向上につながりやすい可能性があります。運用のコツは、宣伝感を強く出さず、ハッシュタグをつけ、商品やサービスの利便性や機能の紹介ではなく、ユーザーのニーズをどう満たすか、どういう点が、ユーザーがその商品やサービスを好きになるポイントか、という点を意識して運用すると、より多くのユーザーへ商品やサービスのPRが届くようになるでしょう。