モバイルファーストには必須!?AMPとは

モバイルファースト時代の新技術!AMPを徹底解説


スマートフォンやタブレットを利用する人たちが増え、これまでパソコンでのインターネット閲覧が主だった時代が終焉し、スマートフォンやタブレットなど、移動式デバイスを中心とした、モバイルファーストの時代に突入しました。
検索エンジンで大きなシェアを持つGoogleも、Googleが掲げる10の事実の中に「情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない」と、パソコン以外のユーザーに焦点を当てていることは明確になっています。
このように、パソコンではなくモバイル端末でのインターネット閲覧が中心となっている中で、企業としてもモバイルファーストでの対策が必要となっており、スマートフォンで閲覧しやすいようにサイトを構築するレスポンシブデザインにすることはもちろんのこと、サイトの高速化やモバイルフレンドリーなサイトにしていくことが必要不可欠となっています。
そんな中、GoogleとTwitterで共同開発されているAPMという技術について注目が集まっており、これからのモバイルファーストの時代には欠かせない技術になるという見方をする方もいるようです。
今回は、そんなAMPについて、どのような技術で、どのようなメリット・デメリットがあるかをご紹介していきます。

AMPとは


AMPとは、Accelerated Mobile Pagesの略で、GoogleとTwitterによって共同開発された技術で、ウェブサイトの閲覧をするための高速化を実現することを目的としたプロジェクトとなっており、開発された技術はオープンソースとして開示されるというものです。
AMPで実現することは、ウェブサイトの閲覧が高速化するというもので、高速化するための技術は様々ですが、AMPの特徴としては、サイトにカミナリのマークがついているということです。
インターネットでウェブサイトを閲覧しようとした際に、カミナリのマークがついているウェブサイトは、AMPの技術が利用されているということになります。

AMPの仕組み

GoogleとTwitterで開発されたAMPはどのような仕組みで高速化を実現しているのでしょうか?
AMPを利用したページには、「AMP HTML」「AMP JavaScript」「AMP Cache」という3つの要素から構成されており、ウェブサイトの読み込みをする際に余計な時間が掛かることを極力避けた仕様となっています。
そのため、利用されるJavaScriptの仕組みも限定的で、必要最低限のものしか許容しないという作りになっています。

モバイルファーストになった背景

ここからは、モバイルファーストという部分に注目して、社会背景について見ていきましょう。

デバイスの進化

モバイルファーストな時代となった背景の一つに、デバイスが進化したということが挙げられるでしょう。
スマートフォンをはじめとするモバイルデバイスが進化したことで、ユーザーの使いやすさが向上し、以前まで利用者が多かったガラケーと呼ばれる携帯電話からパソコンの代わりとなるスマートフォンデバイスに進化していったことで、スマートフォンなどの移動端末が中心となっていったと言えるでしょう。

ユーザー数の上昇

スマートフォンが利用しやすくなっていったことで、スマートフォンのユーザー数も上昇し、ガラケーを利用していたユーザーの多くはスマートフォンへ移行しました。
スマートフォンユーザーが多くなったことで、ますますパソコンの購入数が減少し、パソコン中心だった生活からスマートフォン中心の生活へと変わり、消費者をターゲットとしているBtoCの企業を中心にモバイル端末向けのデジタル広告などのデジタルマーケティングが中心となってきました。

インターネット環境の進化

インターネット環境の進化も大きくモバイルファーストを後押ししてきました。
スマートフォンなどのデバイスが進化しただけでは、サービスや機能はこれほどまでに向上してこなかったと思いますが、インターネット回線の高速化の実現により、多くのサービスが生まれ、無料で出来ることが増え、利用するユーザーやサービスを提供する企業が増えたと言えるでしょう。
2Gから3Gへ、3Gから4Gへと変化を遂げてきたこともモバイルファーストを生んだ要因となっているでしょう。

これから5Gでもっとモバイル化が進む?

これまで4Gというインターネット回線の中で、これだけのモバイルファースト化が進んできましたが、これから先、5Gという次世代高速回線が出現してくることで、もっと大きく世の中のサービスは変わってくることでしょう。
パソコンを利用して同じ場所でウェブサイトを閲覧するということはまずなくなり、「いつでもどこでも」という世界が本当に実現していくことでしょう。
ますます、モバイル化が進み、これまで考えられなかったようなサービスが当たり前となっていくでしょう。

AMPのメリット・デメリット

ここからは、AMPを利用するメリット・デメリットについて見ていきましょう。

AMPのメリット

まずは、AMPのメリットから。

・検索上位が上昇する可能性がある
AMPを利用することで、検索結果順位が上昇する可能性があります。
これは、AMPを利用することで、SEO対策になるということにも繋がりますが、AMPを利用するとモバイルでもウェブサイトの高速読み込みが可能となり、Googleが推奨している「速いことは良いこと」という定義に当てはまります。
そのため、高速化が実現すれば、SEO対策にもなり、その結果、検索順位の上昇にもつなげることが出来ます。
検索結果で順位を上昇することが出来れば、当然のことながらアクセス数は増え、リード顧客の獲得も上昇するでしょう。

・滞在時間や回遊率(エンゲージメント)が上る可能性がある
AMPを利用して、ウェブサイトの読み込みを高速化することで、エンゲージメントを高める効果や滞在時間を伸ばす効果もあると考えられます。
ウェブサイトの読み込みが遅いと、閲覧しているユーザーはストレスを感じて離脱してしまいます。
その結果、どのような良いコンテンツを作っても読んでもらえず、読み込みが遅いことでストレスを与えながら情報提供することになりますが、読み込みが速くなることでストレスを感じさせずにコンテンツの情報を提供することが可能になり、エンゲージメントが上がる可能性があります。

・全体的な成果向上が期待できる
エンゲージメントや滞在時間を延ばすことや、最終的なコンバージョンの獲得にも大きく影響を与えることでしょう。
滞在時間が長くなりコンテンツを読む時間が増えると、コンテンツの内容を理解してもらうことができ、そこからサイト内のコンテンツに回遊してくれる率や、コンバージョンに繋がる率も高くなります。
離脱率や直帰率が低下するここと、コンバージョン率が向上することが考えられるでしょう。
しかし、あくまでもサイトごとに課題は異なるため、AMPを導入したことがすべての解決につながるというわけではありません。

AMPのデメリット

次に、AMPのデメリットについても見ていきましょう。

・運用の手間が増える可能性がある
AMPを利用することで、運用の手間が増える可能性があります。
一から作ったサイトであれば、そもそもAMP対応のサイトとしているため、利用するタグなどの制限も理解したうえで制作することでしょう。
しかし、一度作ってあるサイトをAMP対応させていくためには、画像タグなども全てAMP対応したものを利用しなければならないため、修正が大変になる可能性があります。
AMPで対応しているタグには制限があるため、自由に作ることが出来る通常のサイトとは異なり、制限の中で制作することが求められ、それが運用の手間に繋がることがあるでしょう。

・ルールが沢山あって大変
通常のサイト構築とは異なり、LP一つ作るにしてもルールや制限があるため、それを理解することがまず大変です。
そして、ルールの中で制作をすることで、限られた材料で構築することになるため、普段利用しているタグが使えない場合、普段とは異なる構築が必要になるでしょう。
高速化を実現していく代わりに、許可されているタグや禁止されているタグの理解をし、ルールを理解したうえでの制作が必要になります。
また、サイトの作りによってAMPの導入方法が異なるため、マニュアル通りに進めば出来るというものではなく、サイトごとに検証して作っていく必要があることもデメリットに感じてしまうこともあるでしょう。

・デザインが崩れる可能性がある
AMPを利用する際に、一番懸念事項として出てくるのは、デザインが崩れる可能性があるということです。
AMPに対応したサイト制作をすると、一から作ったデザインであれば、そもそもデザインも一緒に作りこんでいくため、デザインが崩れることはそこまで心配にはなりませんが、すでに作っているサイトをAMP対応させていくためには、対応前と対応後ではデザインが変わる可能性があります。

AMPはSEOに向いているのか?

実際のところ、ウェブサイトの運営には大事なポイントとなるSEOには向いているのでしょうか?

SEOには向いている

結論から申し上げると、SEOには向いていると言えるでしょう。
Googleが進めているプロジェクト言うこともあり、SEOに向かない技術をGoogleがプロジェクトとして開発することは考えにくく、Googleが提唱している「速さ」の部分においては、改善されることでSEO対策になると考えられるでしょう。
しかし、高速化されたからと言って、SEOが完全に対策が出来たということにはなりません。
あくまでも速度の面で評価を得る可能性があるということだけで、コンテンツの内容やその他の構造の部分で評価が引くければ、いくら高速化されたとしても低い評価となってしまうでしょう。

AMPに向いているサイトとは?

AMPを利用する際に、自社のサイトやターゲットからのアクセスにおいて、AMPが向いているのかどうかきになりますよね。
AMPに向いているサイトとしては、以下のようなサイトが向いていると言えるでしょう。

・シンプルなサイト
・ユーザーの大半がスマホというサイト
・直帰率が多いサイト

ウェブサイトは様々な要素が絡み合うものなので、一概には言えませんが、直帰率が高い理由にウェブサイトの速度が遅いという部分があれば、AMPの導入に向いていると言えるでしょう。
また、コンテンツのデザインが複雑で、アニメーションなど動的な要素が沢山あり、いわゆる「凝っているサイト」の場合には向いていないため、シンプルなサイトが向いていると言えます。
そして、何よりもスマートフォンからのアクセスが多いウェブサイトはAMPの導入に向いていると言えるでしょう。

AMPを実装する方法は?

制作しているサイトがCMSで作られていて、それがWordPressだった場合には、プラグインの「AMP for WordPress」をインストールするだけでAMP化は可能となります。
その際には、有効化しておくことが必要ですが、プラグインは無料のため、利用しやすくなっています。

AMPの実装を確認する方法

AMPが実際に実装できたかどうかは、テストにて確認することが出来ます。
テストは、「AMPテスト」というサイトにて確認することが出来ますが、確認するためには制作したサイトのURLが必要です。

AMPの課題


次に、AMPを利用していく上で、課題がまだまだ残っているらしいので、その部分についても見ていきましょう。

プラグインの精度がまだ低い

WordPressのプラグインを利用してAMP対応する場合、プラグインの精度がまだ低いため、エラーの修正などをする必要があり、しっかりHTML、CSS、PHPが使える必要があります。

デザイン崩れを起こす

AMPの課題としてよく取り上げられるのがデザイン性の問題です。
デザイン崩れを起こしやすいため、一から作ったウェブサイトであれば、制限の中デザインをすることになりますが、途中で変更する場合にはデザインが崩れてしまう可能性があります。
また、シンプルなデザインのウェブサイトであればそこまで不自由さは感じないかもしれませんが、複雑なデザインの場合には、不自由さを感じてしまうかもしれません。

導入に工数がかかる

通常のウェブサイトを制作するのとは異なり、AMP対応のウェブサイトにするためには、そのための設定などが必要となり、導入に工数が掛かります。
結果的に読み込み速度が速くなりコンバージョンなどにプラスの影響をもたらすのであれば、ある程度工数が掛かっても良いですが、工数が掛かるということはそれだけの人件費などのコストが掛かるということになりますので、導入すべきかどうかは、現在のサイトやターゲットとするユーザーの種別にもよるでしょう。

AMPを利用したいと思ったときのおすすめ方法

デザインが崩れる心配や、工数が沢山かかる可能性がある中、それでもAMPを使用してみたいと思う方は、テストサイトなどを制作してみることをおすすめします。
すぐに現在稼働しているウェブサイトに実装することはリスクがあり、失敗すればコンバージョンへの影響や事業の運営にも影響を及ぼしてしまうことでしょう。
そうならないためにも、まずはテストサイトを制作してAMPに対応したウェブサイトを構築してみることが賢明と言えるでしょう。

AMPで変わること


AMPを導入したら、具体的にどこが変わるのでしょうか?

検索結果の見た目が変わる

AMP対応したウェブサイトを作成した場合、まず変わるのは、検索結果の見た目です。
検索結果にAMPに対応しているという証拠にカミナリのマークがつき、ユーザーにAMP対応していることをアピールできます。

デザイン

AMPを利用することで、これまで利用していたデザインを変更する可能性があります。
シンプルなサイトはそのままでも行ける可能性がありますが、複雑なデザインや凝ったデザインの場合には高い確率でデザインの変更を余儀なくされるでしょう。

コーディング

ウェブサイトのコーディングも変更する必要があります。
コーディングにはAMP HTMLの記述のルールに従って行う必要があり、コーディング方法が変わるということはそれだけ知識も必要になります。

サイト制作の工数

通常のサイト制作よりも独自のAMP HTML記述のルールに従ってウェブサイトの制作をする必要があるため、工数が通常の制作よりかかる可能性があります。
また、サイト制作でのルールが細かいため、覚えたり理解したりするため労力が必要になるでしょう。

このように、AMPを導入して変わることも多少ありますが、必要性に応じてこのあたりを理解する必要があるでしょう。

まとめ

ここまで、モバイルファースト時代には知っておくべきAMPについてご紹介してきました。
AMPはGoogleとTwitterで共同開発され仕組みで、ウェブサイトの読み込みを高速化することを目的として立ち上げられたプロジェクトです。
AMPのメリットとしては、高速化することでSEO対策の効果を期待できるほか、読み込みが速くなることでユーザーのストレスを減少させることができ、滞在時間などにも良い効果を得られると言われています。
一方で、デメリットとしてデザインの変更が必要になったり、工数が掛かったり、独自のコーディング方式があるなど、運営側にとっては手間に感じてしまうこともあるでしょう。
AMPの導入は今後シンプルになることが期待されており、今後のGoogleやTwitterの動きに注目していきたいところです。