いまさら聞けない!デジタルマーケティングとは?

Webマーケティングという言葉が今まで多く使われてきましたが、現在ではデジタルマーケティングという言葉の方が多く利用されるようになり、Webマーケティングという言葉すら理解していなかった方にとってはデジタルマーケティングとは一体何なのか、何が違うのか、覚えるべきなのかと不安になることでしょう。

特に、今までWebによる戦略や集客などを積極的に行ってこなかった企業で、インターネットやWeb広告、スマートフォンなどが社会的に普及し、「わが社もWeb戦略をせねば」と考えている場合には避けては通れない用語なのではないでしょうか。
今回は、そんなWebやIT関連の用語に弱い方に向けて「デジタルマーケティングとは何か」をやさしくご紹介していきたいと思います。

デジタルマーケティングとは

デジタルマーケティングとはどのようなものなのでしょうか。
デジタルマーケティングとは、一言でいうと以下のように言えるでしょう。

「デジタル化された情報を利用してマーケティングを行うこと」

簡単に表現しても、どうしても難しく感じてしまうのが横文字です。
デジタルというのはインターネット上やパソコンで表現されたデータをイメージしていただくと良いのですが、例えば、スマートフォンでいえば、「位置情報」などもそれにあたります。
マーケティングするためには顧客を知り、顧客の行動を理解し、顧客のニーズに合わせた商品を提供するということが必要ですが、そのマーケティングを行う上で、今まではデジタル化されていないアナログデータによるマーケティング活動が一般的でした。

例えば、ポスティングを行う、チラシ手配りをするなどアナログ的に営業活動した情報は紙にまとめられ、配布した部数や場所、それによって訪れた顧客のチェックなどを行い、次の営業戦略に活かしてきましたが、現在では、スマートフォンの普及からデジタル化されたデータやデジタルを利用した営業活動が可能となっており、デジタルマーケティングが普及してきています。

 

そもそも、マーケティングって?

デジタルマーケティングを知る上では、マーケティングとは何かを知る必要があります。
マーケティングとは、商品やサービスを販売するために、市場調査を行ったり、顧客分析を行ったり、販売活動や販売戦略を立てたり、宣伝活動を行ったりと商品やサービスの販売を最大化するために行われる活動です。

昔からAIDMAという顧客の行動心理についてマーケティングを学ぶ上では外せない考え方が出されていましたが、今ではAISASという考え方にシフトしてきており、それらがデジタルマーケティングを普及させてきている一つにもなります。

■AIDMA
Attention:注意
Interest:関心
Desire:欲求
Memory:記憶
Action:行動

商品を購入するまでに、人は「注意」または「注目」し、まずは認知され、そこから「関心」が生まれ、商品に興味を持ち、さらには「欲求」という欲しいという願望が生まれて「記憶」されて購買するという行動に移ると言われています。
購買に進むためには興味から記憶に至るまでの心理の流れがあるというものです。

 

■AISAS
Attention:注意
Interest:関心
Search:検索
Action:行動
Share:共有

商品を購入するまでに、AIDMAと同様に人は「注意」または「注目」し、認知された後に「関心」が生まれ、そこからAIDMAとは異なり、インターネット普及による「検索」という考えが生まれ、「行動」つまりは購入やサービスを利用した後に「共有」シェアが生まれるという考えです。
そのシェアをもとに新たな顧客が創り出され商品やサービスが広く認知されるという流れになっています。

 

デジタルマーケティング=Web広告ではない

デジタルマーケティングというと、すぐにWeb広告のことだと思う方もいるようですが、Web広告だけがデジタルマーケティングではありません。
デジタルマーケティングの一つにWeb広告も含まれますが、デジタルマーケティングは高校を打ち出すことが目的ではなく、デジタルデータを蓄積させ、顧客を知り、顧客の行動に仮説を立て、自社のサービスや商品を販売するうえで効果的な活動を行うことが目的です。

 

具体的なデジタルマーケティング

デジタルマーケティングの具体的な例として、Web上での行動データや顧客が活動している位置情報、ECサイトによる商品の購入履歴や購入時間、アプリの利用状況や利用者の年齢、性別、趣味や興味のあることなど、デジタル化されたあらゆるデータを収集し、顧客の行動分析や購入している顧客のグループなどを行い、販売する商品やサービスを顧客の活動状況に合わせて認知や興味を高めていくことを行います。
Web広告もデジタルマーケティングの一つですし、LINE@やfacebook広告、Twitter広告などのSNS広告もデジタルマーケティングの一つです。

 

デジタルマーケティングとはWebマーケティングの違い

デジタルマーケティングと聞くと、Webマーケティングと思う方も少なくないでしょう。
しかし、デジタルマーケティングとWebマーケティングは別物です。
もう少し細かくお伝えすると、Webマーケティングはデジタルマーケティングの一つに過ぎません。

Webマーケティングとは

Webマーケティングとは、その名の通り、Webサイトを中心としたマーケティングです。
Webサイトを運用していく中で、自社サイトを持つ企業であれば、Googleアナリティクスの導入やヒートマップツールの導入などを行い、Webサイトに訪れた人を解析したり、サイト内の行動などを分析したりしますが、それらはあくまでもWeb上に訪れた人や、競合サイトなどWebサイトの分析になります。
分析後、戦略を立て、いかにサイトに多く訪れてくれるか、コンバージョンという資料請求や体験、商品購入に繋げていくためにどのように魅力あるコンテンツを作っていくかが重要なポイントとなります。
しかし、これらはあくまでもWebサイト上の話であり、Webサイトとリアルな現場での情報は利用しますが、マーケティングという部分においては一部に過ぎません。

デジタルマーケティングとの違い

デジタルマーケティングは前述したとおり、デジタル化されたデータを集約し分析、デジタルサービスを利用した販売戦略など全体的なマーケティングとなります。
Webマーケティングが自社サイトの解析や戦略である一方、デジタルマーケティングは自社サイトも含めたSNSやアプリなどのデジタルデータを総合的に利用したマーケティング手法であると捉えると良いでしょう。
Webサイトに訪れた人の解析や、SNSを活用した啓蒙活動、アプリを利用したリアルな店舗でのスタンプ利用によるリピーターの獲得など、デジタル化されたサービスは無数にあり、それらを総合的に活用してマーケティング活動を行うことがデジタルマーケティングの考え方です。

デジタルマーケティングもマーケティングの一つに過ぎない

デジタルマーケティングがWebマーケティングに比べ幅広く優れているというような形でご紹介しましたが、デジタルマーケティングのマーケティングの一つに過ぎません。
企業が商品やサービスを販売していく上で必要なマーケティング活動はデジタルの世界だけではなくアナログの活動も必要です。
それらマーケティング活動の一つに過ぎないのがデジタルマーケティングですが、一方で、様々な販促媒体の中でデジタル化された広告や戦略がどのような業種にも企業繁栄に欠かせない戦略の一つであることには間違いないでしょう。

 

インターネットマーケティングの歴史

インターネットマーケティングの歴史を振り返ってみましょう。
◆バナー広告誕生
インターネットが普及してく中で、バナー広告という考え方が生まれ、Webサイトを持つ企業は多くの広告掲載の依頼を受け、人気の高いサイトに広告依頼が集中するということが起き始めました。

◆検索エンジン登場
Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンが普及し、インターネットによる情報検索が簡易化されたことで、インターネット利用者が多くなりました。
利用されることが多くなったことで、「いかに多く見られるか」という部分に注目されSEOが注目されました。

◆SEO流行
SEOという言葉だけで企業が飛びつき、SEO対策という言葉も生まれました。
いかにGoogleやYahoo!の検索結果上で上位を勝ち取るかという考えが生まれ、上位表示されるために数十万円数百万円かけるという時代が始まりました。

◆インターネット広告が普及
Yahoo!やGoogleがWeb広告をはじめ、インターネット上の広告が一般的になり、多くの企業で利用されるようになりました。

◆ブログが簡易的に
ブログの開設や利用が簡易的になり、多くの個人ユーザーが開設し、ブロガーという言葉も誕生しました。人気ブロガーには広告設置やステルスマーケティングなどの依頼が集まり、多くの閲覧数を獲得するために様々な活動を行うブロガーも現れました。

◆SNSが普及
スマートフォンが普及したこともあり、facebookやLINE、Twitter、InstagramなどのSNSが普及しはじめ、ブロガーと同じようにインフルエンサーという多くのフォロワーを持つユーザーが現れました。今ではインフルエンサーが昔のブロガーのように商品の紹介や宣伝を頼まれるように。

◆コンテンツマーケティングという考え方が生まれる
旧来のSEO対策が無意味であることが認知され、Googleのアルゴリズムも進化した中でコンテンツマーケティングという考え方が生まれました。
よりユーザーのことを考え、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成することが重要であるということが広まってきました。

このようにインターネットマーケティングには歴史があり、WebサイトのマーケティングやSNSマーケティング、Web広告戦略などもデジタルマーケティングの一つであるということになります。

 

今、デジタルマーケティングが求められる理由

デジタルマーケティングが普及し、求められてきたのは理由―――それは利用者の増加やデジタルデータならではの強みも関係があるようです。

利用者の増加

デジタルマーケティングが普及した理由の一つには利用者の増加があります。
利用者とは、デジタル端末の利用者やデジタルサービスの利用者のことで、一つにはSNSの普及も挙げられます。
昔は電車内の中吊り広告が多くの企業に利用されていましたが、その理由としては、電車の利用者が多く、多くの人の目にとまるというところから利用する企業も多くいましたが、同様にWebサイトの利用者が多くなっていることで、多くの目が集まるサイトやSNS上で広告を出したいという企業が多くなったことが要因の一つに挙げられます。
電車内では、現在顔を上げている人よりもスマートフォンを利用して下を見ている人が多くなっていることもあり、昔の様な中吊り広告を出す企業は少なくなってきているでしょう。

環境の変化

デジタルマーケティングの普及の一つに環境の変化も挙げられます。
インターネットの閲覧が多くなっている背景には、スマートフォンの普及や、インターネット環境などインフラ環境が整ったこともあげられるでしょう。
一昔前の「携帯電話」では考えられなかった通信速度になり、動画などの再生も簡単に行えるようになりました。
そのため、ユーザーを飽きさせないコンテンツが広がり、普及したことも理由の一つになるでしょう。
そして、現在では4Gという単位から5Gという次世代のスピードに代わっていくことで、出来ることの幅が広がり、さらなる時代を迎えると考えられています。

デジタルデータならではの強み

そして、デジタルマーケティングの説明をする上で、外せないのが、デジタル化されたデータの活用方法です。
デジタルデータならではの強みとして、データ分析が容易であることと、今まで見えてこなかった顧客がデータで可視化することが可能になったということです。

デジタルデータになったことで、ユーザーが購買にいたら買った場合でもどのような行動をとり、どのタイミングで購買にいたらなかったか、サービスを利用していない時間帯にどのような行動をとっているか、年齢や性別、地域だけではなく、趣味や考え方、家族構成など今まで見えなかったものが可視化され、ターゲットとなる顧客がデジタルデータによって見える化されることが魅力の最大であると言えるでしょう。

このようにデジタルマーケティングが求められている理由としては、環境の整備、利用者の増加、デジタルデータの特徴などが理由に挙げられます。これからはデジタルマーケティングが必要不可欠になっていると言えるでしょう。

 

デジタルマーケティングの始め方

デジタルマーケティングを始める方に向けて必要なことをお伝えしましょう。

ゴールを設計する

デジタルマーケティングに限らず、企業が何かを始める場合にはゴール設計が必要です。
どのようなゴールに行きたいのかをまずは明確にし、仮にでもゴールを設計することです。
ゴールを設計することでギャップが生まれ、ギャップをどうやって埋めていくかが次なるステップとなり指標となります。

市場分析する

市場分析を行い、競合他社やツールによっての利用者数の確認など出来る限りデジタルの情報をつかんでおくことが必要です。

SWOT分析をする

市場分析もそうですが、SWOT分析を行うことで、自社の強み・弱み・市場やチャンスがあるところなど、デジタルマーケティングをどのように行うかの自社と周りの環境の整理を行います。

ターゲティング・ポジショニングをする

自社の強みや弱み、市場の機会などが見てきたら、ターゲットをどこにするのか、自社のサービスをユーザーから見てどの立ち位置にいるべきなのかを明確にします。
例えば、UNIQLOのように幅広い層に購入してもらうお店を目指すのか、VERSACE(ヴェルサーチ)のように一定層の顧客にウケるお店を目指すのかなど、自社のポジショニングを決定します。

4Cや4Pを行う

4Cや4Pはマーケティングミックスと呼ばれるもので、Product (製品)やPrice (価格)などを顧客視点や販売元視点で適切に組み合わせることを目的としたものです。

販促媒体を選択する

最近では自社Webサイトの他に、SNSの活用などに注目が集まっていますが、それ以外にも、Web広告の活用や、他社Webサイトへの広告出稿、Google MAPの活用などがあります。
デジタルマーケティングを行う上では、自社WebサイトやSNSなどの活用だけではなく、様々なツールを選択肢にする必要があります。

解析ソフトの導入

デジタルマーケティングを行う上で効果を最大化するためには解析ツールの導入が欠かせません。
Googleアナリティクスはもちろんのこと、ヒートマップツールの導入など解析を行うことで次の戦略に繋げられるため、販促媒体同様、様々なツールを利用検討することが必要です。

 

まとめ

デジタルマーケティングについてWebマーケティングとの違いや歴史、利用される理由や強みなどについてご紹介しました。
まだデジタルマーケティングを始めていない企業の方は、これを機会にデジタルマーケティングの世界に足を踏み出してみてはいかがでしょうか。