アプリを制作しているなら知っていて当然!?成長が望めるアプリ内マーケティングとは

「アプリ内マーケティング」はアプリの価値を高める有効手段


デジタルマーケティングを行う上で、Webマーケティングを行うことは当たり前のこととなってきており、それ以外にはSNS、いわゆるソーシャルメディアに対するマーケティング(SMM)も一般的になってきています。

WebやSNSでの集客や認知を目的とするならば、それらを行うことは必然的ですが、スマホアプリケーションの販売や開発などを行っている企業であれば、前述した2つのデジタルマーケティングの他にアプリ内マーケティングも行わなければなりません。

アプリを開発・販売している企業は、ダウンロード数を指標として活動している企業も多いと思いますが、世の中で多くのアプリケーションが開発されている中で、他社製品との差別化だけではなく、自社の製品にどのような課題があるかを可視化し、課題を共有して対策を検討することが必要になります。
しかし、アプリ内マーケティングを行えるサービスは主に海外製品となりますが、日本の企業からも製品化されているものもありますので、今回はそのあたりの情報も含め、アプリ内マーケティングについてご紹介していきます。

 

アプリが成長していくためには

一つのアプリが多くのユーザーに支持され、利用されるように成長していくためには、大きく分けて二つの視点があります。
・ユーザーが使いやすいように改善されること
・マーケティングし顧客に届けること
まずは、この2つの視点について考えていきましょう。

 

ユーザーが使いやすいように改善されること

ユーザーの使いやすさとは具体的にどのようなことかというと、ボタンの配置や操作性の部分など、どちらかというと内部構造にあたります。
一般的にはUIの改善などと言いますが、ユーザーが使いやすいよう操作しやすいように改善をすることが、ユーザーを離れさせず長く使ってもらう重要な部分になります。
初めてダウンロードしたユーザーが使い方を理解できずダウンロードしてもすぐに消してしまうということもあるでしょう。
それはユーザーの使いやすさに失敗したと言えるでしょう。

 

マーケティングし顧客に届けること

こちらは、使いやすさという内部の問題よりも、「いかに認知されるか」「いかに見つけてもらうか」「いかにアプリを開いてもらうか」がポイントになります。
ここでも細かく分けると2つの考え方があり、「顧客管理」「広告」と分けることが出来ます。

●顧客管理
一般的にはCRMという呼び方をしていますが、わかりやすく言うと、ユーザーのことを知り、ユーザーの心理や行動を理解することでアプリを利用しやすいような状況を作っていくことが顧客管理を行う目的になります。

●広告
広告については、テレビコマーシャルなど、アプリの広告が多く出ていますが、そのようにWebやマス媒体などを利用して多くの人に認知してもらうためのものです。

このような施策を行っていく中で、アプリは成長し続け、ユーザーが求めるアプリへとなっていくのでしょう。

アプリ内マーケティングとは

アプリが成長していく中で様々な施策が必要であることがわかりましたが、その中でアプリ内マーケティングというのはどの位置に属するかというと、「顧客管理(CRM)」の部分にあたります。
アプリ内マーケティングは顧客管理すなわちCRMという視点で、アプリの成長に必要なマーケティングとなり、アプリがユーザーにとって必要になるタイミングでユーザーに届けられるような、アプリ価値の最大化を目的とした手法となります。

具体的には「プッシュ通知」や「アプリ内メッセージ」といったやり方で、アプリ内マーケティングを行い、ユーザーがアプリを長期にわたって利用してもらうようにしていきます。

アプリを制作する上で重要なこと

企業や個人がアプリを制作していく上で重要なポイントは、多くの人に長く使ってもらうということ。
一昔前までは、アプリ開発をしてダウンロード数〇位になった!という話や1日でダウンロード数が〇〇〇になったという話をよく聞き、それらが指標となっていましたが、実際にはダウンロードされても利用されていなかったり、すぐに消されてしまったりと、ダウンロードされたその先が見えていませんでした。

一般的にはスマホに入っているアプリを常に利用するのは10個ほどと言われており、その10個以内に入るためアプリ販売を行う個人や企業は様々な試行錯誤を続けている状況です。
そのような観点から「ダウンロード数と定着率」はアプリ販売の重要なポイントと言えるでしょう。

 

ダウンロード数と定着率

アプリを制作しユーザーに提供している企業は広告費やアプリ内課金による収益を目的としており、それらを獲得するためには多くのユーザーに利用してもらうことが必要です。
そのためには、多くのユーザーにダウンロードしてもらうことが必須条件、さらに追及すればそこから長期間にわたって利用してもらうことが必要です。
それが定着率であり、一般的には「リテンション」と呼ばれ、アプリを継続的に利用してもらうための定着度を示し、一般的には定着率は90日間で20%ほどと言われています。

 

定着率がカギ

ダウンロード数が多いことも重要ですが、利用しているユーザーが長く、頻繁に利用してもらうことも重要です。
頻繁に利用する基準の一つとして「エンゲージメント」という指標があり、アプリ内でどれくらい活発に活動しているのかの指標となっています。
ダウンロード後に多くのユーザーが活発に活動し、リテンション率も高ければアプリとしては価値の高いものと評価できるでしょう。

一方、CMやWeb広告などを沢山出し、認知度を高めてダウンロード数を爆発的に上げたとしても、定着せずにアプリを削除してしまったり、休眠状態になってしまったりするユーザーが多ければ、企業の売り上げにもつながらず、評価の低いアプリと言えるのではないでしょうか。
そういった点から見ても、評価の高いアプリにするためにもダウンロード数の他に定着率がカギと言えるでしょう。

Webマーケティングとの違い

Webマーケティングとアプリ内マーケティングはそもそも根本から違います。

Webマーケティングの対象となるのはWebサイトですが、アプリ内マーケティングの対象はアプリです。
マーケティングという視点から見ると、Webマーケティングもアプリ内マーケティングも訪れたユーザーやダウンロードしたユーザーなどを解析し、次なる手を考えていくため同じようなことをしているとはいえるでしょう。

Webマーケティングの考えとしては、オーガニック検索する人に見つけてもらう「SEO」や「リスティング広告」、来た人に対してアプローチを行う「チャットbot」、興味のある人にアプローチを行う「リマーケティング」などがありますが、アプリ内マーケティングはあくまでも「ダウンロードしたユーザー」に限って行うものとなり、目的が明確になっています。

日本は他国と比べてアプリ内マーケターが少ない

ここまでご紹介してきたように、アプリ内マーケティングはアプリを制作・販売している企業にとっては重要な位置付けの施策となりますが、日本においてはアプリ内マーケティングが出来る人が少なく、海外から見てもアプリ内マーケティングは重要視されていません。

多くの企業はダウンロード数を上げる新規活動に力を入れてしまいがちですが、一度ダウンロードさせるのに莫大なお金を投資する一方で、一回ダウンロードしたユーザーに向けてのアプローチにはお金をかけていないことが当たり前のようになっています。
その背景にはアプリ内マーケティングの製品が海外製であることもあげられるでしょう。

アプリ内マーケティングができるサービスは海外に多く、日本で開発されたアプリ内マーケティングツールはわずか。しかし、今後はアプリ内マーケティングの重要性が認知され、日本でも多くの企業が利用していくことになっていくでしょう。

アプリ内マーケティングのやり方

アプリ内マーケティングを進めていくためにはどのような方法で行えばよいのでしょうか。
アプリ内マーケティングには大きく分けて二つの手法があり、それが「プッシュ通知」「アプリ内メッセージ」です。

 

プッシュ通知

プッシュ通知は、スマートフォンの画面やアプリを起動させていなくてもスマートフォン上に通知を送ることが出来る機能です。
プッシュ通知を使っている企業は多くなってきていますが、プッシュ通知は画面を起動していなくても表示されるメッセージとなるため、ユーザーによってはアプリの削除にもつながってしまう機能となります。
ユーザーのことを考え、表示するメッセージや頻度は戦略を持って行わなければなりません。

 

アプリ内メッセージ

アプリ内メッセージは、アプリを立ち上げた際に表示されるメッセージで、24時間ごとに表示するようにしたり、アプリの中で特典をつけたりと、アプリの利用を促すために利用されることが多い機能となります。
利用してもらうためにユーザーとコミュニケーションをとるなどの目的があります。

このようにアプリ内マーケティングを行う手法は明確にされていて海外では専任を配することがほとんどですが、日本ではアプリ内マーケティングが重要視されておりませんでした。ところが、最近は重要性への理解が高まってきました。

知っているだけでは運用は難しい

アプリ内マーケティングの重要性がわかり、どのようなことを行うのかがわかったとしても、実際に運用していくためには知識だけでは効果的な運用は難しくなっています。

プッシュ通知やアプリ内メッセージを利用したとしても、いっぺんに全員に送ることや同内容を全員に送っていることなどが往々にして見受けられますが、アプリ内マーケティングを本気で行うためには、ターゲットごとにセグメントしてユーザーごとに合った通知をすることが必要です。

間違った運用方法

知識だけ豊富にあっても正しい運用はできません。

間違った運用方法として代表的な例としては、以下の様なものがあります。
●とりあえず全員にプッシュ通知する
●とりあえずアプリ内メッセージを多く出す
●やたらとプッシュ通知してアプリを利用してもらう
これは極端な例ですが、機能があるからとやたらとむやみにプッシュ通知やアプリ内メッセージを利用するのは間違いです。

プッシュ通知やアプリ内メッセージは運用方法を間違えると逆効果、「ウザいアプリ」に早変わりしてしまいます。
特に一斉通知などを行っている企業は、戦略を持たずにただ振り向いてほしいという欲求から全員に一斉通知をしてしまいがちですが、しっかりとセグメントし、ユーザーの状況を意識してターゲットごとに通知することが必要です。

効果的な手法について

アプリ内マーケティングを効果的に行うためにはターゲットとなるユーザーをセグメントし、それぞれの分類ごとに戦略を立てる必要があります。
EC系のアプリを例に見ていきましょう。

 

一斉通知でクーポン配布は古い

EC系アプリを運営している企業は「どうにか購入数を上げたい」「一人当たりの単価を上げたい」と考えるためクーポンの一斉通知などをしてしまいがちですが、一斉通知でクーポンが配布されても興味がない人には無意味な通知となり、アプリ削除の原因にもなってしまいます。

必要と感じるであろうユーザーにだけ通知

一斉通知ではなく必要と感じるであろうユーザーにクーポンを渡したい場合を考えてみましょう。カートに入れたが決済せず離脱してしまったユーザーなどは最適で、一度購入しようと思ったけれど最後の一歩が進まなかった方に対して”まさにプッシュしてあげる”戦略も挙げられます。

このように、プッシュ通知やアプリ内メッセージなどは、ユーザーごとに、必要なタイミングで必要な情報をいかにユーザーに届けられるかが成功のカギと言えるでしょう。

便利なツールも出ている

上記の様な「ユーザーごとに合ったタイミングで」というのを実現するためにはアプリ内マーケティングを行うツールの存在が欠かせません。
今までは海外においてアプリ内マーケティングのツールは開発・提供されてきましたが、日本においてもアプリ内マーケティングのツールが開発・提供されています。

 

代えのきかない唯一のツール「Repro」

日本で開発・提供されている唯一のツールと言っても過言ではないのが「Repro」です。
アプリ内マーケティングをGoogleなどで検索すると、海外製品の他にはこれしか出ないほど、Reproの名が浮かびます。

Reproは、Repro株式会社が開発したツールで、46か国3,200以上のアプリに導入されているツールで。
これまでご紹介してきたアプリ内マーケティングに重要なセグメントしたユーザーごとにプッシュ通知を送るといいった「必要なユーザーに必要なタイミングで必要な情報を届ける」ことを可能にしているサービスです。
解析・セグメント・アプローチがこのReproだけで出来てしまう、つまりワンストップでアプリ内マーケティングができます。

 

その他は海外製品

日本は海外から比べるとマーケティングツールを含めたITのスピードが遅く海外製の製品が多く利用されていますが、アプリ内マーケティングのツールも同様に海外製品のものが多くあります。

海外製品のものはマニュアルも利用者の口コミも英語で書かれていることが多く、利用にはハードルが高いケースがあります。
最近流行りのMA(マーケティングオートメーション)も同様に海外製が多く、利用に至らないという方も少なくないでしょう。
しかし多種多様の海外製から自社のサービスに合ったツールが見つかる可能性も否定できません。

 

まとめ

ここまで、アプリ内マーケティングについて、正しい運用方法や間違った運用方法、アプリの開発や販売について重要なポイントなどをご紹介してきました。

ダウンロード数を上げるだけでは、多くの広告費を使っても実際に利用される人が多くなければ無駄になってしまいます。
重要視され始めたアプリ内マーケティングは、アプリからの収益を上げるためには必要不可欠なものと言えるのではないでしょうか。
日本で開発された製品も増えてきましたので、アプリ開発を行っている企業や個人の方はツールを利用して、セグメントされたユーザーごとにタイミング良いアプローチを行ってみてはいかがでしょうか。