Webマーケティングにも効果的?RPAツールとは

次々と開発されるツールやサービス・・・

働き方改革という施策が施行されてから、様々なツールやサービスが世の中に出てきています。
これから来る労働人口の減少に備え、働き方を改善することや賃金格差の解消など政府としては様々な施策を打ち出しているところですが、民間企業や働く個人としても、やがてくる未来のために今の働き方を見直す必要があるでしょう。
そんな中、ITツールとして、AIやRPAといった、人に代わって仕事をするというサービスやツールも様々出てきており、人がやらなくてはいけない仕事は人に、ロボットやAIでできる仕事は機械に行わせるといった動きになってきています。

Webマーケティング担当者においても、Googleアナリティクスによるデータの分析や、ヒートマップ解析など、人が判断してやらなければいけないことはありますが、データの収集など、毎日行っているような「作業レベル」の仕事は機械に任せるという判断もできるかもしれません。
ここでは、RPAという人に代わってロボット(機械)が仕事をするというツールについてご紹介していきます。

 

RPAとは

RPAとは、ロボスティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)というもので、パソコンを利用した仕事を機械が代わりにやってくれるというものです。
ロボスティックと言っても、ペッパーなどのようなロボットが実際にいるわけではなくパソコン内のソフトで操作するというものです。
RPAが世に出てくるまでは、ExcelではマクロやVBAといったもので自動化するものがあったり、多くの企業ではシステムを導入したりして人間の代わりに機械が仕事をしてくれる仕組みを作ってきました。
しかし、ExcelのマクロやVBAはExcelを中心とした作業はできますが、Excelの作業以外には向いていません。

また、システムの導入には莫大な経費が掛かり、運用面においても導入面においても中小企業が費用対効果を求めて導入を検討しようとしたとき、簡単ではありませんでした。
そんな中、RPAというツールが現れ、関東を中心に利用する企業が増えてきたという流れになっています。

 

RPAが出来ること

実際にRPAはどのようなことが出来るかというと、RPAはExcelや他のシステム、勘定奉行などのソフトやパソコンの内部のシステムに関係なく、人が普段行う作業をパソコンの内部で自動化して、ボタン一つで作業を終わらせることが出来るというツールです。

例えば、Webマーケティングにおいては、マーケティング活動の一環としてデータ分析がありますが、それらのデータはGoogleアナリティクスやその他の解析ツールからデータ収集するはずです。
そのデータは担当者レベルであれば画面上で確認をして傾向や改善に必要な情報を得ればよいですが、上層部に改善提案や分析報告をする際に、画面を見てくださいというわけにはいかず、それらのWeb上にあるデータを一つのExcelファイルやPowerPointファイルに集約し、分析情報のデータを報告書としてまとめている会社もあります。

そのような企業では、毎回行うデータ収集に時間をとられ、本来やるべきことに時間を集中させることが出来ず、非効率的な仕事を行うことになります。
そのような仕事をしないように、RPAツールにより、データ分析するための情報集約を行わせて、人がやらなければいけない考える仕事を人にさせるということが出来ます。
RPAツールの良いところは、作業レベルの仕事をやってくれるということで、すべての仕事が機会に任せられるというわけではありません。

 

RPAツールは沢山出ている

RPAツールは様々な企業で開発されており、それぞれの企業が商品化しているRPAにはRPAごとに特徴があります。
多くの企業はシステム開発をしている企業ですが、販売代理店となっている企業もシステム開発を中心とした仕事をしている企業が多いようです。
システム開発の延長上でこのRPAツールを導入される企業も多いことでしょう。
RPAの商品に関するものについては後述させていただきます。

 

RPAが話題になった背景

RPAツールが世の中で話題になっている背景としては、働き方改革の施策が打ち出された部分があります。
少子高齢化社会となってきている中で、労働人口の減少が問題視され、労働人口と呼ばれる生産年齢人口は2060年には今の半分の4,418万人まで減少すると言われています。
日本の総人口が減少すると同時に生産年齢人口も減ることで、日本の総人口を支える働き手がいなくなるということから、RPAやAIのようなツールに作業で良い仕事は機械にやってもらうべきだという考え方が生まれ、それらを開発・提供している企業が総力を挙げて売りだしていくことになったと言えるのではないでしょうか。

 

RPAとWebマーケティング

RPAツールはWeb担当者にとってどのようなメリットを与えてくれるのでしょうか。
様々な企業において、Web担当者というのはWebのことだけをやっているわけではなく、兼務として働いている方が多いのではないでしょうか。
兼務をしている中、「Webのことは全て任せた」というような形で、責任が与えられ、本来の業務を持ちながらWebの修正やデータ分析、改善提案、マーケティング戦略などを行っている人も少なくないでしょう。

特に、eコマースなどを行っている企業以外は、業務の内容やボリュームの割に担当者が1名しかいないということもあるのではないでしょうか。
そのような兼務で働く中でも、Webマーケティングを行っていく中で、経験値や知識による提案や分析はできても、報告書などにまとめていく作業や、データ収集作業など、作業レベルの仕事も多く、残業しなければ終わらないという日々を過ごしている人もいるでしょう。

RPAツールは業務分析などのデータ収集や、グラフ作成、グループ分け、資料作成、メール配信など普段のルーティーンワークであれば、ボタン一つで完結させることが出来ます。
それにはもちろんRPAツールに作業を覚えさせることが必要ですが、一度覚えた作業は忘れないため、覚えさせれば覚えさせるほど業務が効率化することになります。
もちろん、Webマーケティングや分析に特化したツールではないため、ほかの業務にも適用できますが、Webマーケティングはデータ収集が作業レベルの仕事として多いため、RPAツールを活かせる場面が多いのではないでしょうか。

 

代表的なRPAツール

ここからは、代表的なRPAツールについてご紹介していきます。

BizRobo!

BizRobo!(ビズロボ)は、RPAテクノロジーズ株式会社という企業が開発、販売しているRPAツールで、2013年に設立した比較的新しい会社です。
情報処理サービス業やソフトウェアの開発・販売などを主に行っている企業となっており、製品開発が得意な会社と言えるでしょう。
RPAの普及活動に合わせて、RPAのエンジニア育成プログラムである「RPAエンジニアリング」などをSBIトレードウィンテックと活動を始めるなど、エンジニアの育成にも力を入れている企業です。

BizRobo!の特徴としては、Excelやインターネットの操作の自動化を得意としており、それ以外のシステムやソフトについては、都度確認をしながら進めるという難点はありますが、RPA利用者のシェアは高く、幅広い企業に利用されているRPAツールです。
成功事例として紹介されているものとしては、トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社の事例として、EC運営における受注処理業務を自動化するということに成功しています。
ECを持つ企業であれば、受発注の処理はルーティーンワークとして行っている企業が多いと思いますので、参考になるのではないでしょうか。

WinActor

WinActor(ウィンアクター)は、株式会社NTTデータが製作・販売している製品で、だれもが知っているNTTのグループ会社です。
大手の企業となっているため、知名度も高く、NTTグループが出している製品としても注目されているRPAツールです。
WinActorは、直感的な操作で編集できるのが特徴的で、プログラミングの知識が無くても操作できる強みがあります。

本来、RPAツールはプログラミングなどが出来るエンジニアが必要になるケースが多いですが、WinActorは直感的な操作でエンジニアが必要ないことで導入している企業が多くなっています。

Robo-Pat

Robo-Pat(ロボパット)は、株式会社FCEプロセス&テクノロジーという会社が開発・販売しているRPAツールで、ゴルゴ13をマスコットキャラクターにしているツールです。
株式会社FCEプロセス&テクノロジーは、株式会社FCE Holdingsのグループ会社の一つで、株式会社FCE Holdingsは、2017年4月21日に設立したばかりの若い会社です。

Robo-Patの最大の特徴は、WinActorと同じように直感的な操作ができることですが、WinActorよりも操作性が簡単で、パソコンが苦手な方でも操作ができるという強みがあります。
そして、Excelやブラウザなどのソフトの依存性や制限はなく、画面上で操作できるものであれば、画面の操作を覚えさせて仕組みを作るというような流れで進めることが出来ます。

例えば、Web上のヒートマップツールや解析ツールにとらわれることなく、画面上の操作で基本的には作業の流れを覚えてくれるため、比較的利用しやすいツールです。
大企業というよりは、中小企業向けに開発されたツールです。

JobAuto

JobAuto(ジョブオート)は、株式会社 シジャムビーティービーという企業が製作したRPAツールです。
株式会社 シジャムビーティービーは、2000年に設立した企業で、システム開発やRPAツールの開発・販売を中心に行っている企業です。
今回ご紹介している企業の中では小さい規模の会社ではありますが、システム開発やRPAツールの開発、分散システムの研究開発などを行っているIT業界をリードしている企業の一つです。

jobAutoの特徴としては、比較的値段が安いという部分に強みがあり、月間10万円未満で導入することが出来ます。
RPAツールは一般的に月々10万円以上の費用が掛かるか、導入時に数百万円の費用が掛かりますが、そういった面からすると、比較的安価でRPAツールを導入できるというメリットがあります。
実績としては、コールセンターのリスト化業務などが挙げられており、毎月100時間分ほどの人件費削減が成功事例として挙げられています。

UiPath

UiPath(ユーアイパス)は、JFEシステムズ株式会社が開発・販売している製品で、設立が1983年と今回ご紹介している企業の中では古くからある会社となります。
資本金も1,390,957千円と桁違いに多く、東証2部の会社となります。
生業としては、情報システムの構築や運用、生産計画システムの構築、基板やクラウドの構築など、ITシステムの構築やインフラまわりなども手掛けている大手の企業です。
そんな大手企業が開発・販売しているUiPathは、操作性の優れたインターフェースを備えており、API連携による拡張が可能となっています。
システム製作会社でもあるため、適用システムの範囲が広いRPAプラットフォームを提供している製品です。

UiPathの特徴としては、無料で利用することが可能ということです。
もちろん、有料版があり、有料版の方がいろいろなことが出来るのですが、無料版の利用も可能です。
全世界で660社以上の企業が導入し、日本でも100社以上の企業が導入している人気の製品となっています。

このように、各メーカーからRPAツールは開発されており、それぞれに特徴があります。
それぞれの特長を理解して、自社に合った製品を選択すると良いでしょう。

 

RPAツールを選ぶ際には

RPAツールを選択するためにはどのような点に注目することが必要でしょうか。
それぞれ見ていきましょう。

費用面を確認する

RPAツールは導入費用が掛かるツールです。
もちろん、今回ご紹介しているツールのように無料版もありますが、基本的には有料となるため、費用を確認することが大切です。
Webマーケティングの担当者としては、業務が効率化することは良いことですが、企業の役員の方々や、上層部は「ただ効率化される」だけでは導入を検討しません。
効率化された結果、売り上げが上がるのか、コストが下がるのか、この判断しかしないのが一般的です。
効率化したことによって、別の仕事が出来て結果的に会社全体の生産性が上がるという部分が見えるようなツールを選択することが大切です。

操作性の確認

RPAツールは便利なツールですが、操作が難しければ効率化できる作業の仕組みを作るだけでも大変な作業になります。
自社の技術者や担当者のレベルを確認したうえで、自社に合った技術レベルの製品を選択すると良いでしょう。
導入した結果、使えなくてそのままになってしまったということもRPAツール導入にはよくある話です。
技術レベルの確認をしておきましょう。

利用できるソフトの制限など

基本的にはどのようなRPAツールも、自動化できる仕組みを持っていますが、自動化させたい業務が独自のシステムを利用している場合、そのシステムでも利用できるか確認が必要です。
Webマーケティングに関しては、ブラウザやExcelなどはどのRPAツールも利用できると思いますが、マーケティング全体を行っている担当者はそれぞれ自社システムなどの確認が必要です。

このように、RPAツールを導入する場合には、確認するべき事項のポイントがありますので、注意してください。
一般的には、それぞれのRPAツールで、導入前検証という形で、無料で1か月間ほどレンタルできることが多いため、無料でレンタルして検証してみるのが一番です。

 

働き方や仕事の幅が広がるRPA

Webマーケティング担当者だけではなく、様々な部署で利用できるRPAツールは、どのような業種でもどのような業務にも効率化できる可能性があるツールと言えます。

Webマーケティング担当者としての業務改善は新たなWebマーケティングの知識や技能、経験を増やすために必要なことです。
WebやSNSなどのツールや考え方は日々進化しており、ITツールも進化しているため、情報収集や利用経験などがマーケティング担当には求められます。
そのような時間を自分で作るためにも、便利なITツールを利用して自分の業務改善を行うと良いでしょう。

 

無料版のRPAツールで出来ること

RPAツールは無料版でも利用出来るものが多くあります。
無料版で出来ることは製品ごとに異なりますが、有料版と同等の操作性となっているため、試しに利用してみると良いでしょう。

Webマーケティングで必要なGoogleアナリティクスからのデータ収集、ヒートマップを利用した報告書の作成等、無料版でもできるため、試しに利用して報告書をあげてみることで、実際の操作性などが分かるのではないでしょうか。

 

まとめ

ここまで、RPAツールについてご紹介してきました。
AIやRPAツールが世の中で広まってきた背景には、労働人口減少や働き方改革の影響もありますが、普段何気なく行っている業務を改善したいと誰もが思っているところからの普及と言えるでしょう。

今の働き方や、業務の進め方、戦略の考え方など、常に新しい情報や考え方、価値観を吸収していかなければいけないのがWebマーケティング担当者です。
誰よりも生産性向上や売り上げアップ、コスト削減を意識していくためにも、RPAの無料版などを利用されてみると良いのではないでしょうか。