新人マーケ担当者が知っておくべきWebマーケティングの「いろは」

Webマーケティングの「いろは」って?

経済産業省から出されている2017年の統計調査によると、大企業と呼ばれる企業が1.1万社あるのに対し、中小企業は380万社と、全体の99%は中小企業で占めていることになります。
そんな中小企業の中でも、100人以上いる企業というのは少なく、働く多くの人が100人以下の会社で働いていることになります。

中小企業で働くうえで、売り上げアップやコストダウンなどがどの企業でも求められるのではないでしょうか。
コストダウンを図る上では、生産性を向上させるために、業務を兼務することや、仕事を早く終わらせる能力などが求められ、日々スキルアップすることや知識をつけることなどが求められるでしょう。

そんな中、今までやったことが無いような仕事を任せられることもあり、兼務としてWeb担当者になるということも少なくないでしょう。
Webやマーケティングの知識は少なくても、社内にWebのことやマーケティングのことに長けている人材がいなければ少しかじったことがある程度で社内Web担当者になったという話もよく聞く話です。

今回は、そんなWebマーケティング担当者になりたての方に向けて、新人マーケ担当者が知っておくべきWebマーケティングのいろはについてご紹介していきます。

 

Webマーケティングとは何か

そもそも、Webマーケティングとはどのようなものなのでしょうか。
マーケティングという言葉が入っていることから、マーケティングについてまずは見ていきましょう。

マーケティングとは

マーケティングとは、企業において「商品」や「サービス」を多くの企業や個人に販売することや、効率的に販売することを目的として、市場の調査をすることや製造方法や販売方法、広告宣伝方法や保管方法などを考え、活動することを言います。

どのような企業においても売り上げや利益を確保していくためにはなくてはならない存在であることがわかるでしょう。
企業によってはマーケティング部を持たないところもありますが、実は企業が活動していく中で意識的・無意識的に行われている活動となります。

Webマーケティングとは

では、Webマーケティングとはどのような活動を言うのでしょうか。
Webマーケティングとは、その名の通りWeb上のマーケティング活動やマーケティング戦略などを指しますが、誤解されやすいのはWeb上だけの活動ということではないということです。

WebマーケティングではWeb上の集客活動はもちろんのこと、リアル店舗などでの戦略なども考えたりすることがあります。
様々な販促活動やマーケティング戦略の一部と言って良いでしょう。
しかし、最近では販促媒体の中でもマス媒体と呼ばれる「新聞」「テレビ」「ラジオ」「雑誌」などの広告利用が減る一方で、Web広告だけは売り上げが伸びていると言われています。
そのような背景から、マーケティング活動やマーケティング戦略の中にはWebマーケティングは欠かせない存在と言っても過言ではないでしょう。

このように、マーケティングとWebマーケティングは切っても切れない関係となっており、それを任された社内マーケターは、マーケティング戦略をするうえで、Webマーケティングの知識を持っておくことが必要になっています。
さらに付け加えると、Webマーケティングはほかの媒体と比べ、数値などの指標が分析しやすいため、一つ一つのやり方や数字の見方などを覚えると、数字の変化を楽しみながら仕事をすることが出来るものとなっています。

Webマーケティング担当者がやるべきこととは

Webマーケティング担当者が主に行うこととしては、大きく分けて以下の様なものがあります。

Webサイトの解析

まずは当然ながら自社サイトの解析を行う必要があります。
先輩マーケターから受け継いだ人は、解析したデータなども引き継いでいることと思いますが、今まで会社にWebマーケティングをする人がいなかった場合には、過去の分からWeb解析を行う必要があります。
解析を行うためには様々なツールを利用しますが、中でも有名なツールと言えばGoogleアナリティクスです。

Webサイトの改善提案

解析したサイトの情報をもとに、改善提案をすることもWebマーケターの仕事です。
Webマーケティング担当者としての意見を伝え、客観的に改善すべき点を報告・提案することが大切です。

競合他社の分析

競合他社の分析も、Webマーケティング担当者が行う仕事の一つです。
基本的には自社分析から入るものですが、競合他社のサイトがどれくらいのアクセス数を有しており、どのようなキーワードで流入しているかなどを分析して競合他社に打ち勝つサイトの構築提案なども行うことが必要です。
競合他社のサイトの情報を得ることはそれほど難しいことではなく、インターネット上で紹介されている無料ツールなどを使うと良いでしょう。

SNSなどのWeb戦略提案

Webマーケティング担当者は自社のWebサイトの解析・提案や、他社サイトの解析だけではなく、facebookやTwitter、LINEやInstagramなどのSNSも活用していくことが必要です。
一般的にはSNSはWebサイトとは違って口コミやつながりなどを利用してマーケティングすることが必要ですが、これもWebサービスの一つとなっているため、必然的にWebマーケティング担当者の役割となります。

Webサイトの修正や運用

自社のWebサイトの修正や運用もWebマーケティング担当者の仕事となります。
Webマーケティングには欠かせないSEOの観点から、SEO対策をして上位表示されるためにはWebサイトに誤字脱字や質の悪いコンテンツがあってはいけません。
それらの修正や追加を含めた運用を行うこともWebマーケティング担当者には必要な仕事となります。

また、データが古くなっている画像や文章も、新しいものにリニューアルすることによって、「生きたサイト」にすることが出来るでしょう。
一方、「死んでいるサイト」と表現できるのは、情報が古いものをいつまでも載せているサイトや、明らかに古い写真などを利用しているようなサイトになります。
このようなサイトにならないよう、常に修正や追加などの運用面が大事なポイントとなります。

Web広告の出稿など

Webマーケティング担当者は、場合によってはGoogleアドワーズなどのWeb広告の出稿も仕事の一つとなります。
もともと会社でGoogleアドワーズやYahoo!リスティングなどを利用していた場合はもちろんのこと、これからGoogleアドワーズを利用したいと思っている企業でも、Googleアドワーズの広告出稿など、リードして進めていくことが必要です。

Web広告の出稿には広告費だけが掛かるイメージですが、それらを外部の人に手伝ってもらうなどをした場合には費用が掛かってしまうため、できれば自分自身が出来るようになり、広告の運用などもできるようになることが理想的な姿と言えるでしょう。

このように、Webマーケティング担当者としての仕事は山積みとなっていますが、一つ一つを解決していくことで、成果を生み出すWebマーケティング担当者になることが出来るでしょう。

 

知っておくべきSEMやSEO、LPOについて

ここからは、Webマーケティング担当者として、最低限知っておくべき専門用語をご説明していきます。

SEMとは

Webマーケティングと言えばSEOを思い浮かべる方も少なくないと思います。
しかし、Webマーケティングの中ではSEMこそ企業が行うべきものです。
SEMとは、Search Engine Marketingの略で、Webサイトを検索エンジン経由で訪れる人を多くしようというもので、SEOもSEMの施策の一つとなります。
具体的にはオーガニック検索を増やすSEOと、リスティング広告など検索エンジンを利用した広告もSEMの一つとなります。

SEOとは上記でご紹介したSEMの手法の一つで、検索エンジンの中でオーガニック検索、つまり自然に検索されたキーワード上で、上位表示されることを目的とした手法です。
検索順位が上位に上がることでユーザーからクリックされることが増え、Webサイトを閲覧する人が増えることで結果的に購入者や資料請求など自社サービスや商品を利用する人を増やそうというものです。

LPOとは

LPOとは、Landing Page Optimizationの略で、Webサイトを構築した際にユーザーが初めに訪れるページのことをランディングページ(Landing Page)と言いますが、そのランディングページを最適化することがLPOと言います。
なぜ、最適化するかというと、ランディングページに訪れたユーザーはある目的をもってサイトを訪れています。
その、目的が達成できるサイトであれば、ユーザーは商品の購入やサービスの利用を行う決断をして、結果的にWebサイトから購入や申し込み、資料請求などを行ってくれます。

そのように、企業が達成したい商品の販売やサービスの提供、資料請求などをユーザーに行ってもらうためには、ランディングページをユーザー目線で最適化し、ユーザーが求めるものになっていなければ購買や資料請求などにはつながりません。
そのため、ランディングページを最適化し、ユーザーにより良いサイトとして認知してもらうことが必要です。
Webマーケティングをする上では、様々な用語を覚えることや、用語ごとにWebマーケティング担当者としてやらなければいけないことが沢山あります。
しかし、これらは実践していくことで聞きなれた言葉になってきますので、一つずつ実践して解決していくと良いでしょう。

昔と今のSEOの違いについて

SEOと聞くと、被リンクの設定や、キーワードを多く入れる、特別なサイト設定をするなどを思い浮かべる方も少なくないでしょう。
一昔前まではSEO対策として被リンクを多くしたり、サイト内にキーワードを多く盛り込んだり、コンテンツの量を増やしたりと様々な方法で何とか上位表示されるように試行錯誤している企業が多く、それでも結果がついてくる時代でした。
しかし、現在のSEOは、小手先の技術では上位表示されないような仕組みとなっており、被リンクを増やす行為や、むやみやたらとキーワードを多く盛り込む行為などは逆にペナルティを受け、下位表示になるようなシステムとなっています。

被リンクを増やす行為として、色々なサイトからリンクを張ってもらっても、そのサイトと全く関係性を持たないサイトからの被リンクが多い場合には、サイトとしての評価が下がり、上がるどころか下がってしまいます。
例えばスノーボード用品を販売しているサイトが、社労士事務所の会社サイトから被リンクを受けていたり、IT機器のまとめサイトから被リンクを受けていたりしても、リンク元のサイトとリンク先のサイトの整合性がないため、サイト評価は上がりません。

このように、「とりあえずリンクを多くしよう」とか、「とりあえずキーワードをたくさん入れよう」というものは今のSEOには通用しません。
では、今のSEOはどのような仕組みで動いているかというと、Googleがハッキリと明言しているわけではありませんが、Webサイトがユーザーにとって価値のあるものになっていることがSEOという指標でも評価が高くなると言われています。
つまり、ユーザーが求める内容のサイトであればSEO効果があるということです。

先ほどの被リンクの話でご説明すると、スノーボード用品を販売しているサイトへの被リンクが、スキー場からの被リンクであったり、スノーボードの技を紹介しているサイトからの被リンクであったりすれば関連しているサイトからの被リンクとなり評価されます。
また、サイト内の情報がユーザーにとって価値のあるものであれば、ユーザーは次の行動(購入や資料請求)に移り、その行動を起こしたユーザーが多ければ多いほどSEOとしての評価も高くなるという仕組みになっています。
つまり、ユーザーのことだけを考え、ユーザーにとって価値のあるサイトを目指し、ユーザーが行動に移してくれるようなサイトになっていれば必然的にSEO対策になるということです。

昔のようにWebサイトの技術的な部分で無理やり上位表示させるということが出来ないため、専門的な技術がなくてもユーザー目線で考えることが出来ればSEO対策もできるということになります。

新人Webマーケターは何から始めるべきか

これまでSEOやSEM、LPOのことなどをご紹介してきましたが、新人Webマーケターはまずは何から始めればよいのでしょうか。
それは、Webサイトの解析から行うことです。
どのような施策も、過去や現在の状況を把握することで今後の戦略が見えてきます。
「こうしたい」「ああしたい」というやりたいことが先に出てくることが一般的ですが、目的やゴールが決まった時に、現在の状況がどうなっているのか、ゴールに対して今のスタート地点はどこにいるのかを解析することが必要です。

 

Webマーケティング担当者が使うべきツール

Webサイトを解析するうえで必要なツールは様々ですが、ここでは代表的なツールをご紹介していきます。

Googleアナリティクス

まずご紹介するツールとしてはGoogleアナリティクスです。
このツールは耳にされたことがある方も多いと思いますが、Webサイト全体の解析をする上で外せないツールです。
もし、Webサイトを持っている企業で、このツールが導入されていない場合には、初めに行うべきことがGoogleアナリティクスの導入と言っても大げさではない話です。

ヒートマップツール

次にご紹介するのはヒートマップツールです。
Googleアナリティクスが全体の数字やページの推移などを見ることに長けているツールである一方、それぞれのページがどのくらい下までスクロールされて見られているか、ページの中でどの部分に興味をもって長く見てくれているか、どの部分をクリックしているかなどを解析するツールとして有効なツールです。

サーチコンソール

サーチコンソールは、Webサイトに訪れたユーザーがどのようなキーワードで訪れたのかなどを解析するツールです。
キーワードを確認することで、ユーザーがどのような情報に興味を持ち、その結果、どのようなキーワードで情報を得ようとしているのかがわかるため、キーワードを解析することによりユーザーの求めるものが見えてくるようになります。
また、ターゲットとなるユーザーが利用するだろうキーワードを想定した際に、そのキーワードで自社のWebサイトがどの程度の順位にランクインしているかを確認することもできるため、現状の把握と、目標値の設定などがしやすくなります。

 

Webマーケティングに答えはない

Webマーケティングには「これをやれば確実に成約率が上がる」「これをやれば正解」「これでアクセス数が確実に上がる」といったものはありません。
ただ、今までのWebマーケターが蓄積してきた実績やノウハウはインターネット上などでも多く見ることが出来ます。
自社のWebサイトのアクセス数やユーザー数、問い合わせ数などを増やしていくためには、一般的に「やった方が良い」ことを理解し、まずはそこから行うと良いでしょう。

 

まとめ

ここまで、新人Webマーケ担当者が知っておくべきWebマーケティングの基本についてご紹介してきました。
Webマーケティングを行う上ではマーケティングというものを理解し、Webの特性や出来ることを理解したうえで、無料ツールなどを活用して実践していくことが必要です。

Webは数ある媒体の中でも効果が期待できる媒体の一つです。
是非、一人前のWebマーケティング担当者となれるようできることから始めてみてください。