新人Webマーケターが最低限抑えておかなければいけない考え方や用語

マーケターに必要な考え方や用語って?

Webマーケティングの担当者として業務をすることになった場合、マーケティングのことやWebのことなど覚えなければいけないことが様々あります。
中でもWebの用語に関しては、どんどん新しいツールなども出てきたり、新しい考え方などが出てきたりして、知識が追い付かないこともあるでしょう。

しかし、担当になった以上、「わからない」「勉強不足で」といった言い訳は通用しません。
例え、無理やり押し付けられた仕事だとしても、兼務だとしても、断らず自分でやると決めた以上(決めざるを得なかったとしても)、これからは自分の責任になってしまいますので、一つ一つ勉強して知識をつけていきましょう。

ここでは、そんな新人Webマーケターの方に向けて、最低限抑えておかなければいけないWebマーケティングのことや、用語についてご紹介していきます。

 

Webマーケティングの考え方

まずはWebマーケティングの考え方からつかんでおきましょう。

Webマーケティングは企業のマーケティングの一つの手法でしかない

まず冒頭に大事なことをお伝えしたいと思いますが、Webマーケティングは企業のマーケティングの一つの手段に過ぎません。
往々にしてWebマーケ担当者はWebのことだけを考えれば良い、Webの用語さえ知っておけば良いと考えがちですが、Webマーケティングは企業マーケティングの一つに過ぎないため、Webのことだけを知っていても成り立ちません。

企業が持つブランドや、商品、強みや弱みなどを理解することはもちろんのこと、会社全体でどのようなマーケティング戦略があるのか、Web以外でどのような販促活動や手法をとっているのかを理解しておくことで、全体の販売戦略の中の役割や立ち位置なども理解することが出来るでしょう。

例えば、スポーツクラブのWebサイトの運営担当者だったとして、現場から上がってくる毎月の企画をWebにアップすることが実際にやっている作業だとすれば、その企画がWebサイトを訪れる人のターゲットに合っているのか、Webサイトの持つイメージと販促として出しているチラシやポスターが合っているのか、チラシ配りやイベント集客からWebサイトに訪れる人が、どのような動線を辿って見込み客獲得に繋がるのかなど、現場の担当者と認識を合わせてやることが大切です。
あくまでもWebマーケティングは企業のマーケティングの一つの戦略に過ぎないことを再認識しましょう。

Webマーケティングの考え方は2通り

Webマーケティングの手法は大きく分けて2つあります。
それは、インバウンドマーケティングと、アウトバウンドマーケティングです。

●インバウンドマーケティング
インバウンドマーケティングとは、「待つ」タイプのマーケティングです。
魚を獲る漁で例えてみると、インバウンドマーケティングは網を張っている状態で、魚が来るのを待つ漁です。
魚が来るためには魚が来るようにエサまきが必要となり、網の近くにエサをまいておくことで、魚がきたら網を上げて魚を獲ります。
具体的にWebマーケティングでいうと、SEOという部分になります。
SEOとは、自然検索をするユーザー(Googleとかで「東京 足立区 飲み屋」などで検索すること)が自社のWebサイトを見つけやすくするためにキーワードを考えたり、見てもらうサイトの情報を考えたりすることです。
SEO対策が出来ると、待っていてもユーザーが訪れるため、企業にとっての見込み客を獲得するのに労力が必要なくなり、24時間集客してくれる大きな看板を全国各地、世界各国にたくさん出すことが出来るイメージです。

●アウトバウンドマーケティング
インバウンドマーケティングが「待つ」タイプのマーケティングに対して、アウトバウンドマーケティングは、「攻める」タイプのマーケティング手法と言えます。

先ほどと同じように魚の漁で例えてみると、アウトバウンドマーケティングは、魚に向かって針のついたエサを投げるイメージです。
魚はそのエサがおいしそうだと思えば食らいつき、エサを食べた後針に刺さって釣りあげるというイメージです。

インバウンドマーケティングと異なり、自らターゲットに向かってエサを投げ、そのエサへの反応なども確認するようなイメージとなります。
具体的には、GoogleアドワーズやYahooリスティングなどの検索エンジンを利用したインターネット広告のほかに、SNSを利用したfacebook広告やTwitter広告、LINE広告などが当てはまります。

このように、Webマーケティングにおいては、SEOやインターネット広告の出稿などがありますが、それらの検索エンジンを利用したマーケティング活動を行うことを総称してSEMと言います。

 

Webマーケティング手法

ここまで、インバウンドマーケティングやアウトバウンドマーケティングについて触れてきましたが、実際にこのような考え方のもと、実施する場合にはどのような手法があるのでしょうか。
それぞれ、インバウンドマーケティング・アウトバウンドマーケティングで見ていきましょう。

インバウンドマーケティングの手法

◆SEO
インバウンドマーケティングの代表的な施策としては、SEOです。
SEOはWebマーケティングに詳しくない人でも言葉だけ知っているという方が多いほど、世間一般的によく知られている施策です。

一昔前までは、SEOと言えば「コンテンツを増やす!」「外部からリンクを増やす」「メタタグにキーワードを埋め込む!」と言った乱暴なSEO対策をされている方が多く、Webコンサルタントという名前を聞くと、胡散臭いと思うほど、そのような「裏技的」なSEO対策が主流となっていました。

しかし、現在では、Googleのアルゴリズムも進化し、小手先だけの「裏技的」な施策では、SEO対策が出来ないことがわかっており、むしろそのような施策を打ち出した場合にはGoogle側からペナルティを受けるという大打撃を受けてしまいます。

現在のSEO対策では、小手先の特別な裏技を行うのではなく、ユーザーのことを考え、ユーザーが求める解決策を1つのページで解決してあげることがSEO対策と言えます。
つまり、ユーザーが検索したときに求めていた答えを持っているページこそ、Googleの検索上で上位に上がれると言っても過言ではないでしょう。

◆SNS
SNSを利用したマーケティング手法です。
LINEやfacebook、TwitterやInstagramなど、利用しているユーザー同士がいいねをつけるなどして口コミで広まっていく仕組みが出来るマーケティング手法です。

SNSで注目すべきキーワードとしては、「バズる」や「インフルエンサー」といったもので、バズるというものは、多くのユーザーに情報が共有され、商品やサービスが一躍有名になることです。
インフルエンサーとは、InstagramのようなSNS上で人気のある人のことを言い、一般的には1万人以上のフォロワー(ファン)がついている人を言います。
このインフルエンサーに商品やサービスの口コミを出してもらうことも手法の一つとなっています。

◆ブログ
サイト内のブログなどを利用して、コンテンツを充実させるマーケティング手法もあります。
コンテンツマーケティングという手法で、その方法の中にはブログに多くの記事を書き、その記事一つ一つに対してキーワードや読み手のターゲットを設定して、そのターゲットユーザーが読みたいであろう記事をいくつも作成するという手法があります。
また、ブランド力を強化させるためにブログを利用して発信側の信頼性を高めるという目的もあります。

◆動画コンテンツ
YouTubeなどを利用した動画コンテンツによるマーケティング手法も、インバウンドマーケティングの一環です。
テキストでも画像でも動画でも、良いコンテンツ作りをして、ユーザーの期待に応え、ユーザーを満足させることが出来るコンテンツは多くのユーザーを集め、自分たちの商品やサービスへの認知を高めてくれます。

このように、インバウンドマーケティングには様々な手法があり、それらは全てユーザー目線でコンテンツを作成し、ユーザーの興味を惹きつけるコンテンツになっていることが重要となります。

大事なポイントは、ユーザーが楽しめる、ユーザーが求める、ユーザーが共有したいと思うコンテンツ作りを意識し、自社や自分たちが届けたいメッセージではなく、専門性があり、ユーザーが知りたいもの、見たいものを届けるということが重要です。
アウトバウンドマーケティングの手法

◆リスティング広告
リスティング広告はYahooやGoogleの検索エンジン上で上位表示される広告などを指し、1クリックいくらという単価を支払うことで、SEOの検索結果上に広告としてサイトの入り口を表示させることが可能です。

SEO対策をしたいけどうまくいかない、SEO対策をする時間と労力がない、そもそもWebサイトが1ページしかないといった場合には、リスティング広告を行うことによって、SEOとは関係なく上位表示し、ユーザーに情報を届けることが可能です。

◆SNS広告
インバウンドマーケティングの時にご紹介したSNSマーケティングとは異なり、SNS上で広告を出稿することが出来ます。
Twitterやfacebookなどの広告を利用して、SNSを利用しているユーザーへ商品やサービスを認知してもらうことが可能です。

YahooやGoogleなどのリスティング広告と比べて、セグメント(ターゲットを属性ごとに分ける)配信を得意としており、年齢や性別、住んでいるところといったものだけではなく、家族構成や出身大学、趣味嗜好や興味のあることなどまでセグメントできるため、より興味を持つユーザーに広告を配信することが出来ます。

その他の手法

上記のインバウンドマーケティングやアウトバウンドマーケティング以外にも、行うべき手法があります。
それらを見ていきましょう。

●LPO
LPOはランディングページを最適化するというもので、ランディングページとは「着地」したページのことです。
SEO対策をしても、リスティング広告などをしても、最終的には1つのランディングページにユーザーを誘導し、そのランディングページから問い合わせや資料請求、体験や商品購入などといったコンバージョンへとつなげていくはずです。

特に、Web広告では、広告をクリックしたのち、ランディングページを訪れ、興味を持ったユーザーがコンバージョンしてくれる仕組みとなっています。
それらを最適化し、より多くのユーザーにコンバージョンしてもらうためには、より良いものに改善していく必要があり、それらを行うのがLPOとなります。
お店の外から来たユーザーを集めるのがSEOやリスティング広告であるのに対し、お店の中にいるユーザーをコンバージョンに繋げるための施策がLPOと考えてよいでしょう。

●EFO
EFOとは、エントリーフォームの最適化のことで、エントリーフォームとは、資料請求や無料体験、商品購入などフォームからユーザー情報を入力することがほとんどですが、そのエントリーフォームをより使いやすくすることで、ユーザーがエントリーフォームから離脱させないことが目的です。
エントリーフォームにユーザーが集まると、全員が資料請求や無料体験、購入に繋がっていると考えている方も少なくないと思いますが、エントリーフォームからのコンバージョンは100%ではありません。
もちろん100%を目指して様々な施策をしていますが、一般的には半分以下の割合となっています。
意外と離脱する人が多いと思っている方もいると思いますが、それらを離脱させないことは新規のユーザーを集めることよりも重要です。

 

活動をする上で外せない計画立案

Webマーケティング以外でも、企業が売り上げUPや利益倍増、コスト削減などを行う場合、目標設定(ゴール)が重要となります。
ゴール無くして計画を立てることはできません。
これらはWebマーケティングでも言えることで、Webマーケティングを行う理由や目的を明確にしておく必要があります。
それらをWebマーケティング上では「KGI」や「KPI」と呼んでいます。

KGIとは、Key Goal Indicatorの略で、ビジネス上の最終目標を評価したもので、例えば売り上げUPや利益UPなどがこれにあたります。
売り上げUPの目標を具体的に(定量的に)掲げ、それらが達成しているかどうかの指標になります。

KPIとは、重要業績評価指標とも言い、Key Performance Indicatorの略です。

KGIを達成するためには様々な施策が必要となりますが、それら施策の評価をするのがKPIです。
Webマーケティングも企業のマーケティングの一つに過ぎません。
Webマーケティングの施策がうまくいっているのか、いっていないのかを判断する指標がKPIとなります。

 

マーケターが知っておくべきマーケティング用語(フレームワーク)

Webマーケティングの担当者は、マーケティング担当者でもあります。
Webマーケティングのことだけではなく、マーケティング用語も知っておきましょう。

マーケティングフレームワーク

■4C
Customer value(顧客価値)、Cost(コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)の頭文字をとったフレームワークで、顧客の価値、コスト、利便性、コミュニケーションという視点でみたマーケティングフレームワークです。
顧客側の視点で商品を分析する際に使われます。
逆に、売り手側の視点で見たものを4P分析と言います。

■4P
どのような商品を(Product)、どのくらいの価格で(Price)、どこで(Place)、どのように(Promotion)販売していくかの戦略を立てるためのフレームワークです。
4Cが顧客側の目線であるのに対し、4Pは売り手目線となっており、売り手としてどのような場所と価格で勝負していくかの市場を分析する際には有効に利用できます。

■3C
Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)といった視点のマーケティングフレームワークです。
環境分析のために利用されます。

■MESE
Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略で、モレなく、ダブリなくといった意味を持っており、マーケティングを行う上で課題解決をする際に、課題を構造化し明確にするために用いられます。

■SWOT
SWOT分析と言われ、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)から、企業や商品の取り巻く環境を整理し、強みや弱みを理解してどのように戦略をしていくかを決めていくためのフレームワークとなります。

このように、マーケティング用語の一部をご紹介しましたが、Webマーケターとしては、Webマーケティング以外のマーケティング用語もしっかり押さえておき、Webマーケティングに活かしていくことが必要です。

 

まとめ

ここまで、新人Webマーケターが最低限抑えておくべき用語や考え方についてご紹介してきました。
Webマーケティングを行う上では、マーケティングの考え方や手法を理解することや、Webマーケティングだけではなく、マーケティングのフレームワークなども知る必要があります。
特に、企業のWebマーケターとして、一人で頑張っていかなければいけない状況の場合、自分自身の考えや行動が、そのまま企業のWeb戦略に繋がっていきます。

現在では、マーケティングの中でも、Webマーケティングは多くの割合を占めており、Web戦略が成功するかどうかは企業の存続にもつながっていく重要なポジションです。
自ら学びを広げ、Webマーケティングのあらゆる手法やマーケティングに関する知識を広げていきましょう。